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2008年1月8日火曜日

二十九年前に買ったラジオの修理でソニー本社へ その1

具合の悪いソニー製のラジオ二台を持って自転車でノンビリと二十分ほど、JR品川駅近くのソニー本社ビルへ行ってきました。JR山手線品川駅東口(新幹線口)からだと徒歩で十分は掛からないところです。
実を言って、ここへ行くのは初めてです。
JR品川駅港南口から近いソニー本社

ICF-SW7600GR
ソニーは、これまで、事実上の創業の地となった品川区御殿山に永らく本社がありましたが、昨年の春、この地に本社を新築し移転しました。
地下二階、地上二十階建て、高さは約100mもあるそうで、総ガラス張り、まるで巨大なスケルトンのキューブを連想させる様な建築です。
一階は広々とした空間だけがあり、まるでイベントホールの様な雰囲気です。その中央にポツンとインフォメーションカウンタがあり、オフィスそのモノは二階以上にあるようです。
しかし例外的に?「ソニー・サービスステーション品川」だけは、一番奥の隅に透明なガラスのパーティションで仕切って営業していました。
サービスカウンターは三つあり、たまたま、私が行った時は空いていたのか?私一人だけでした。

ICF-M10
ここへ持参したBCLレシーバ "ICF-SW7600GR" と FM/AMラジオ "ICF-M10"(右の画像)をバッグから取り出しテーブルにソッと置きました。
買ってから一年も経たない "ICF-SW7600GR" は、不覚にも物を落下させスピーカの部分のパネルが凹んでいて、これまで綺麗に丁寧に扱ってきたのに我ながら情けない次第です。

外観的なダメージであって、機能的な不具合ではないので、保証期間内でも有償修理となり、購入価格の三割ほどの修理費用が掛かるらしく、これにはビックリ。それでも、市販されているBCLレシーバーとしては、これに変わるモノが無く、これからも末永く大事に使っていきたいのでお願いしました。

"ICF-M10" は、二十九年前に買った正に時代物で、まず、修理を受け付けてくれるのか?心配でした。つい先日まではシッカリと受信出来ていて、突然ですが電源が入らなくなりました。その場でサービスの方がチェックしてくれて、液漏れによる金具の腐食らしく、それ拭って取りあえずFMは機能を回復しました。AMはスキャンすれど受信出来ず、結局はお預けし、実用レベルまで復帰できるのか?診てくれることになりました。

この "ICF-M10" は、今でも語り草になっている、テンキーによるデジタル・ダイレクト・チューニング方式を採用したジャンボBCLレシーバ "ICF-2001" より一年前の発売で、恐らく、チューニングにPLLシンセサイザー方式を採用した小型ラジオとして初代になるモノと思います。それぞれに思いのこもったモノだけに、結果に期待しています。


追記
誤解があるといけないので、追記しておきます。
不具合のある製品を、ソニー本社へ持ち込めば、なんでも何とかなる話しではありません。
通常は、こんな年月の経った製品は門前払いです。

今回は、数日前まで、働いていた製品に不具合が発生し、ついでがあり、ダメ元で持参しました。

電池の液漏れが、その場の点検で確認され、簡単な処置で一部の機能が回復しました。その他の不具合も軽微?で、バックステージで何とかなるかもとの判断があったようで、修理受付になりました。その時は、立て込んでいたため、お預けでしたが、補修パーツも無く、当然ながら修理不能で後日引き取りに行きました。

取扱説明書に明記されていますが、ソニーでは、製造打ち切り後、約6年間は補修パーツを管理し、それを過ぎれば修理不能です。また、製品の取得価格に比べて修理代(基本料+技術料+補修パーツ代)が、かさむ様であれば、(例えば、一万円もしない製品などは)新品をお買いくださいとアドバイスされることもあります。


2007年6月22日金曜日

フルカラーの写真集?で、どのページも格好いいラジオが・・・

用事があり出かけたついでに駅前の書店へ立ち寄ってみました。
パソコン誌を一通り眺めてから、趣味の棚へ移動すると、ラジオ技術や無線と実験に混じって「BCLラジオカタログ」って、月刊誌ラジオライフも発行している、三才ブックスの本が目に入りました。

BCLラジオカタログ

早速手に取ってみるとBCLブームの全盛時代に出た短波受信機の写真集?でした。
表紙は、当時だれもが憧れだった「ソニーのスカイセンサー5900」と「松下(ナショナル)のクーガー2200」、三十年は経った今でもそのデザインに古さを感じないカッコ良さ。

A4版で130ページほどのフルカラーのムック、三月頃には書店に出たようです。これは読むと言うよりフルカラーの見開きに、モノによっては実物より大きなサイズで見られ迫力があります。

俗っぽいコトバを借りれば、正に「永久保存版」ってとこでしょか? 私の個人的な感想を言えば、カタログ集でなく写真集であるところがミソなんだと思います。

目次を見てみると、

ソニーvs松下(ナショナル)
 開発合戦にみるBCLラジオの歴史

ベストセラー機の中身拝見
 BCLラジオの基板はどうなってるの?

SONY 
 ICF-5900、ICF-5400、ICF-5450、ICF-5500、ICF-5500A、ICF-5600、ICF-5800、
CF-5950、ICF-6000、ICF-6800(A)、ICF-110、ICF-1100、ICF-2001、ICF-2001D、ICF-SW1、
ICF-SW11、ICF-SW55、ICF-SW77、ICF-7600、ICF-EX5

松下
 RF-2200、RF-888、RF-877、RF-1010、RF-1130、RF-1150、RF-1188、RF-858、
RF-868(D)、RF-848、RF-2800、RF-2600,、RF-4800D、RF-B30、RQ-585、R-288/R-299、
RF-B11/RF-B50、RF-788

OTHER
 RF-775F(東芝)、RP-1500F(東芝)、RP-1600F(東芝)、RP-1700F(東芝)、RP-2000F(東芝)、
RP7600(三洋)、RP7700(三洋)、
FIC-304(三菱)、FIC-404(三菱)、JP-505(三菱)、
KH-2100(日立)、KH-2200(日立)、
TPR-255(アイワ)、
R-300(トリオ)

再びBCLの趣味に走りたい人へ
 サブ機としての1台 ANDO ER4-330SA
 素人でも簡単に直せる! BCLラジオにありがちな故障と修理方法
 まだまだ流通しているぞ! 目当てのBCLラジオを入手するために
 世界の電波をキャッチせよ 海外ラジオ放送周波数データ

特別付録
 スカイセンサー5900&クーガ2200 取扱説明書 ダイジェスト版

定価は1,995円、迷わず買ってしまいました。
未だ、パラパラとページを繰った程度、今でも大事に持っているソニーのブック型BCLラジオのICF-7600や松下のワールドボーイGXのRF-858も載っていました。さすがに、ICF-SW7600GRは載っていませんでしたが、この続きはジックリ読んでから・・・

2007年5月23日水曜日

ソニーのFM/AM PLLシンセサイザーレシーバー「ICF-2001」の

部屋の模様替えで普段手が届かなかった物が、久々ですが日の目を見ることになりました。
そのなかのヒトツがソニーの短波受信機「ICF-2001」の空き箱です。二十年以上前に中身は廃棄されていますが、空き箱だけは捨てがたく今日まで残っていました。
それでも取扱説明書が未だ入っていないか?と期待したのですが実のところ正真正銘のカラッポでした。

この「ICF-2001」は発売当初、ソニーのFM/AM PLLシンセサイザー・レシーバーとしてそのスペックの充実ぶりに圧倒されました。

側面、この絵柄を見ただけでも、ワクワクした


主な機能として、
FM 76MHz-108MHz
AM 150kHz-29,999kHz
Computer Controled Tuning System
Direct Key Input
Manual Tuning
Scan Tuning
6 Memory Preset


ネーミングも今から思えばかなり印象的な「Voice of Japan 2001」。二十年後の二十一世紀を印象付ける様な時代を先取りした斬新なものでした。
側面
しかし、素晴らしいスペックとは裏腹にハードウェアやソフトウェアに未完成な部分も多く?、何度もソニーへ修理に出すはめになり、結果的には廃棄の運命になってしまいました。

しかし、これが後のソニーのオールウェーブ・レシーバー「ICF-SW77」や「ICF-SW55」そして今日の「ICF-SW7600GR」に繋がる、ソニーのPLLシンセサイザー式ラジオの歴史に残るモデルだったと思います。

オマケとして、パッケージの他の面を紹介しておきます。
パッケージはかなり大きく、34cm x 24cm x10cm
パッケージ側面には「ICF-2001」の正面イラストと主要な機能が英文で付けられています。

パッケージの上面、蓋になる部分には、
当時の世界各国の主要な放送局名が斜めに列挙されています。
じっと眺めてみると、二十年の時を経て閉局したモノ、局名の変わったモノ、国名まで変わってしまったモノなど長い長い時間の経過を実感させます。

上面、世界の著名な短波放送局名が並んでいる

左から順に

SONY FM/AM PLL Synthesized Receiver ICF-2001
Radio Japan
The Voice of America
United Nations Radio
Trans World Radio
Radiofusion Argentina al Exterior
Voice of the Andes
Voice of Indonesia
Radio Australia
BBC
Deutsche Welle
Vatican Radio
Radio Veritas
Voice of Free China
Radio Moscow
Radio Korea
Radio Pyongyang
Voice of Vietnam
Radio Thailand
Radio Peking
Radio Brasil Central
Radio Canada
Radio France
Radio Iran
Radio Mexico
Radio Monte Carlo
Radio New Zealand Broadcasting Service of the Kingdom of Saudi Arabia
Radio Sweden
Swiss Broadcasting Corporation
The Voice of Kenya
La Cruz del Sur
Radio Nacional del Chile
La Voz de Galapagos
Sri Lanka Broadcasting Corporation

2007年1月19日金曜日

昔々、秋葉原で買った短波放送の聴けるラジオですが

短波放送の聴けるラジオは、今回故障してしまったソニーの「ICF-7600」より前、1970年頃にナショナルのワールドボーイ「RF-858」を買いました。BC/SW/FMの三バンドが聴けるモノで、仕様としては他社とほぼ横並べでしたが、当時のナショナルのラジオなかではマニア向け?でデザイン的にかなり凝った作りでした。
ナショナルのワールドボーイ
「RF-858」のカタログ
「GX」なんてネーミングで大々的な宣伝もしていて人気機種になったと思います。今から思えばかなり大きめサイズでしたが、当時としては携帯用として、ごくごくフツーと思われていました。

操作するスイッチ類が全て上部に配置されたスタイル。
TUNEツマミは横、そして小型のメータが正面にありました。このメータはスイッチにより「VU」と「TUNE」そして「BATTERYチエック」に切り替えができて、何となくマニアックでした。

回路的には、ICが一個、FETが一個、トランジスターが八個使われ、AC100Vと単2乾電池3個で動作しました。受信周波数は
 
中波:525kc〜1,605kc
短波:3.9Mc〜12Mc
FM:76Mc〜90Mc

買ってまもなくEUのブランチに出向になり、このラジオを携えて赴任しました。
現地のマンションの窓辺から毎晩必死になってNHKの国際放送「Radio Japan」の受信を試みました。しかし、現地のラジオ放送の混信もありましたが、高出力で放送の「Radio Moscow」や共産圏諸国から発せられるジャミング(妨害電波)に邪魔され一度も聴く機会はありませんでした。

それで「Radio Japan」は諦め、隣国ルクセンブルグから中波で放送していた「Radio Luxembourg」を毎晩聴く事にしました。
番組名は忘れましたが、毎晩、当時のユーロビートのヒット曲を延々と深夜まで放送していて、DJの語り口調がとてもユニークで面白く、フランス語の分からない私にも雰囲気だけは楽しめました。
ニュースは専らイギリスのBBCに頼っていましたが、意外と早口の英語で所々しか理解出来ませんが唯一の情報源でした。

このラジオは帰国時に、サムソナイトのバッグにお土産を詰めるスペースが足りなくて、現地の同僚に譲り、帰国後、同じモノを秋葉原で買い求めた記憶があります。

それから十年後、1980年頃ですが、ソニーから「Voice of Japan」とネーミングしたジャンボ級のラジオが鳴り物入りで発表され、その仕様にただただビックリしました。

ソニー 「ICF-2001」
「ICF-2001」、型番からして二十年後の21世紀を印象づける様な先進的なネーミングでした。テン(10)キー入力で受信できるラジオは民生用としては最初と思われ、長波から中波、短波それにFM帯まで受信出来る画期的な仕様でした。当然ながらPLL方式を採用し周波数をダイレクトに入力できる方式で、それだけでもマニアに「スゴ〜ィ」と言わせるに十分な新機能でした。受信周波数は、

長波、中波、短波:153kHz〜29.999MHz
FM:76MHz〜108MHz

プッシュスイッチとリニアボリュームなどが多用され、ツマミの様な回すモノが無いデザインで斬新的でした。しかし、キーの接触不良や液晶不良もあり、何度もソニーへ修理に出すはめになり、結果的には廃棄の運命になってしまいました。
しかし、五年くらい後に、その経験が生かされた改良型?の「ICF-2001D」が出たようでしたが、買う気にはなりませんでした。

「ICF-2001」で、一番の思い出は、1983年秋に出張で行った中国の瀋陽(昔は奉天とも言ったらしい)のホテルで聴いた「Radio Japan」の報じる、大韓航空機爆破事件のニュースでした。

大変ショッキングなニュースでしたが、撃墜したソ連の戦闘機がミグだとかスホイだとか毎日事の成り行きをワッチしていました。瀋陽は、日本列島の真西方向で、夜間には中波で東京のTBSナイターなども良好に受信出来て、内地の出来事はそれなりに分かっていました。

このラジオは大きく重く電池の消耗も激しく、結果的にあまり活躍の場もなくリタイアしました。
しかし、これが後のソニーのオールウェーブ・ラジオ「ICF-SW77」や「ICF-SW55」にまで繋がる、記憶に残るモデルだったと思います。
それでも、ネット社会が広がりをみせるなか、この様なラジオは早晩消え行く運命なんだと思うと少々寂しくも思います。