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2008年5月30日金曜日

時速80kmで航行する、まさに「海のジェット機」

週に一度くらいは竹芝桟橋のウッドデッキを散歩しますが、この時季になると流石に吹く海風も心地よく感じます。たまたまこの日は朝から晴れ上がり視界も良好で、レインボウブリッジの向こう、大井埠頭まで見通せました。羽田空港へ着陸するジェット機が次々と数分間隔でお台場の向こう側を降下していくのも見えます。

超高速水中翼船(通称:ジェットフォイル、BOEING 929)、画像左上がレインボウブリッジ

そのうち羽田沖の方から白波を立てて超高速水中翼船(通称:ジェットフォイル)が、あの独特のガスタービンの音を響かせながらこちらへ向かってきました。
レインボーブリッジの下を通過して日の出桟橋の前あたりでディーゼルエンジンに切り替えるらしく、甲高いエンジン音が急に低くなり船体が沈むのがわかります。

東海汽船所属の超高速船で、伊豆大島からの定期便のようです。巡航速度は45海里(時速83km)の超高速で、1時間40分ほどで竹芝桟橋に到着するそうです。

ジェットフォイルは、世界最大の航空機製造企業ボーイング社が開発した海のジェット機と言ったらいいでしょうか? "BOEING 929" と称され航空機用のガスタービンを推力に海上飛行?を可能にした船です。開発当初は軍事用だったそうですが、今は三菱重工がライセンスして旅客用としているようです。

船体が浮いた状態で航行するため、波の影響もほとんど受けず、船酔いの心配もいらないほど揺れも無く快適な船旅が楽しめると言われ、東海汽船では、カラフルなカラーリングのセブンアイランド "愛" 、"夢" 、"虹" の三隻が就航しています。一度は乗船してみたいと思いながら今日まで実現していませんが、近々プランを練ってみる積もりでいます。

2008年5月29日木曜日

渋谷ハチ公前広場に置かれた東急電鉄の旧型車両(5000系)ですが

渋谷のハチ公前の広場で待ち合わせをする人やここを通り抜ける人が必ず目にする緑色の車両があります。少し小型ゆえに同じ渋谷を始発としていた路面電車、通称 "玉電" だと思った人も居るようですが、正面に回ると「澁谷/櫻木町」と旧字で表示されたプレートが付いていて、東急東横線の車両だったことが分かります。

渋谷のハチ公前の広場に置かれた東急電鉄の旧型車両(5000系)

この車両正面の右上には "5001" と番号が付き、当時としては高性能の車両だったそうですが、二十年以上前に全車廃車になっています。

通称は "アオガエル"
緑色で丸っこいファルムから、通称は "アオガエル" と呼ばれていました。
今ここにある車体ですが、車輪は台車ごと取り外され、車体の長さも2/3くらいにカットされ、内部はカラッポで電車マニアにもソッポを向かれそうな哀れな?状態です。
内部には往時の渋谷駅界隈の様子などのパネルが取り付けられていて、時折、親子連れなどがこれに見入る姿も見られますが、多くの人は無関心。

何でも、渋谷区の青少年育成のためのモニュメントとして設置されたとか?聞きましたが、夕方になるとこの広場は待ち人で埋め尽くされます。
タダでさえ狭い広場がこの車両の設置で更に狭くなり、本来の存在意義はともかく、広場に居る者には邪魔な存在になりつつあるようです。

2008年5月27日火曜日

エアーラインマニアではない私にも、どこかワクワクさせる

所用で出掛けた帰り道、東京郊外の古書店で、カラフルな旅客機が表紙になった本があり思わず手に取ってみました。最初はいわゆる航空マニア対象の専門誌かと思い、パラパラとページを繰ってみると、どのページもカラフルなミニチュアの旅客機のオンパレード。

ミニチュア・エアライン

エイ出版社から三年前に発行された「ミニチュア・エアライン」でした。
私は、エアーラインマニアではありませんが、正に、実機をソックリに、1/200スケールから1/400、1/500スケールにミニチュア化し、しかも、各エアーラインのカラーリングも忠実に再現されていて、本物を彷彿とさせるモノがあります。

また、ミニチュアゆえに、多くが左側面からの視点で統一されていて、エアーラインごとの違いを見比べるにも好都合です。表紙にある様に掲載モデルはなんと1000機以上。

まずトップを飾るのは、日本航空の歴代モデル。 懐かしいモデルからレアなモデル、JAL永遠の翼シリーズをはじめ、現在はJALの傘下で国内線を運航する、旧JASのモデルも紹介しながら、その歴史を数々のモデルとともに振り返っています。

次ぎに、世界のエアライン特集では、ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア・オセアニア、中近東・アフリカなど世界各地からの旅客機モデルが一挙掲載されています。

更に、各エアーラインごとのページでは、それぞれの旅客機モデルを、歴史的背景とともに紹介、消滅してしまった "PAN AM"や"TWA" などのモデルも掲載されています。
私が最初に搭乗した機材は、BOEING 707 でした。それは1970年の秋のことで、羽田発アンカレッジ経由コペンハーゲン行き。搭乗口へ向かう途中で、話には聞いていた、就航間もない BOEING 747 ジャンボジェットが垣間見えて、その大きさにビックリしたのを覚えています。

当時の羽田空港では各国の BOEING 707 が見られましたが、"鶴丸" の BOEING 707 はありませんでした。たしか、この頃は、国際線と国内幹線を日本航空が、その他、国内線の多くを全日空が運航していました。長距離の運航に日本航空は DOUGLAS DC-8 を採用した為、同じ四発ジェットの BOEING 707 は国内に無かったようです。

それで、私の初フライトになった BOEING 707 ですが、隈無く探すと、南北アメリカのエアーラインのページに、赤い尾翼が印象的な "NORTHWEST ORIENT" のモデルや伝説のエアラインのページに、青い地球マークを尾翼に付けた "PAN AM" モデルが掲載されていて、懐かしくその姿に眺め入りました。
そのほか、"ポケモン・ジェット" に代表されるアニメチックなカラーリングは、見る者の心を引きつけて止みません。ミニチュアながら、エアーラインマニアではない私にも、どこかワクワクさせるモノがありました。

2008年5月24日土曜日

「技術のチカラがテレビを変える」をテーマにNHK技研一般公開

東京世田谷区砧にあるNHK放送技術研究所の一般公開「技研公開2008」を見学してきました。
放送技術研究所の研究活動の成果を視聴者に公開・説明するイベントとして、毎年公開されているもので、私も欠かさず此処を訪れています。

東京世田谷区砧にあるNHK放送技術研究所

今年は、スーパーハイビジョンシステムの実用化に一歩近付いた展示や更に近未来の放送として開発が進められているインテグラル立体テレビの紹介や3300万画素3板カラー撮像実験などが行なわれています。

このスーパーハイビジョンをはじめ、次世代の新しい放送技術に焦点をあて「技術のチカラがテレビを変える」をテーマにした公開展示でした。

テーマについて、NHK技研は、現在の放送の中核となる技術を開発してきた我々が、これからも、新たな技術で新たなメディアを開拓していくという意思の表われと説明しています。
また、カラーテレビが普及し始めた時から既に技研ではハイビジョンの研究を立ち上げていた。今は、放送の完全デジタル化の先にある次のイノベーションを見据えた開発を行なう必要がある。
それが、スーパーハイビジョンとし、放送が完全にデジタル化するにあたり、技研では技術開発を行なった者の責任として、全国のあまねく家庭でデジタル放送が視聴できるように、技術的課題を解決していくとも付け加えています。

一番人気の実用化も視野に入ってきたスーパーハイビジョンにあっては、それが家庭に入った時の素晴らしさを体験してもらえると、強調していました。

NHK技研の公開テーマの目玉として、毎年、改善・改良が感じられるこのスーパーハイビジョンシステムですが、解像度7,680 × 4,320ドット、フレームレート60Hzの映像に、22.2chのサラウンドを加えた高臨場感システムは何度体験してもそのど迫力に圧倒されます。

このスーパーハイビジョンは2025年を目処に家庭向け本放送を予定しているそうです。今年の展示の特徴は、MPEG-4 AVC/H.264を用いたリアルタイムエンコード/デコードシステムの開発や、圧縮したデータを21GHz帯の広帯域衛星伝送路を使って実際に送信/受信してみるなど、研究がより具体的な段階に入っていることをPRしていました。
その他、「インテグラル立体テレビ」や「3300万画素広ダイナミックレンジプロジェクター」なども紹介され、今後の研究開発から目が離せない様なイノベーションも多々あるように思われました。

その他、気になる公開展示の主なモノとしては、
3300万画素3板カラー撮像実験
有機撮像デバイス
スーパーハイビジョン符号化システム
高度BSデジタル放送システム
スーパーハイビジョン家庭視聴イメージ
地上デジタル放送
高性能マルチパス等化技術
緊急警報放送による受信端末の自動起動
ワンセグ連結再送信システム
スーパーハイビジョンシアター
インテグラル立体テレビ
21GHz帯衛星放送システム

なお、公開展示は5月25日(日)までです。

2008年5月22日木曜日

ゼンプレでもらったミニサイクルは艤装に金が掛かる

最近、家族の一人が携帯のインフラ変更でオマケ付きの新規契約をしました。その一週間後にオマケとしての20型のミニサイクルが届けられ、予期していたことですが、現物を目の当たりにして少々ビックリしています。
携帯の販売に当たって、インフラ各社から販売店に販売促進費が渡され、値引きの原資になっていると聞いています。

ゼンプレでもらったミニサイクル

しかし、携帯の販売方法の見直しもあり最近は自粛方向で?進んでいると言われていただけに、オマケが自転車、それも契約した全員が貰える、いわゆるゼンプレとは益々驚きです。

こんな事なら携帯の販売価格を下げて貰った方が数倍嬉しいと思いますが、来てしまったモノを粗末にも出来ず、玄関脇に置いていて、我が家の自転車としては五台目です。

まぁ〜オマケですから本当にシンプル、走る為の最低限の装備でベルだけ付いていました。
それで、取りあえずチェーン錠とフラッシュライトを別途購入しました。
あと防犯登録が無いので所轄の警察署へ行って登録も必要かと思っています。そのほか、テールライトも付けたいし、なんだかんだ出費も多く、タダで貰ったはずのオマケも、高く付いている様に思われてきました。

2008年5月20日火曜日

PONと乗って、CHOこっと行くイメージでデザインされた車種とか

渋谷駅の改札口を出てハチ公前広場へ行くと、いつもいつも待ち合わせの人の多さに驚きます。目の前のスクランブル交差点は、かって来日したマライア・キャリーがここで無許可撮影を強行し大混乱・大渋滞になったのは記憶に新しいです。

交差点の角にライブカメラが設置されていて、その映像はNHK総合テレビの定時ニュース番組のなかで時々出てくるので見る機会も多いと思います。

東京渋谷のスクランブル交差点

この忠犬ハチ公像の直ぐそばから、派手なカラーリングのミニバスが発着していて、通りすがりの人が一様に注目。渋谷区が運行するコミュニティバス(ミニバス)です。

渋谷は、JRの渋谷駅、恵比寿駅、代々木駅と、山の手環状線の西側にあって、乗降客の多い主要駅が集まり、その分だけ交通の便も充実しているといます。

しかし、渋谷区は坂の多いところで、くねくねとした道筋もあったりして複雑です。
鉄道以外ではバスが幹線道路を行き来していますが、裏道を利用する歩行者には辛いものがあります。
そんな不便さを解消する為に、渋谷区はバス事業者三社に委託して小型車両によるコミュニティバスを五年前から運行しています。

愛称は、一般公募して選ばれた "ハチ公バス"。車両は日野自動車製の "ポンチョ"。PONと乗って、CHOこっと行くイメージでデザインされた車種とか。



渋谷区役所前を基点に、山手線の渋谷駅、恵比寿駅、代々木駅を含む広大な地域に数百メートル間隔で停留場を設け地域住民や渋谷を訪れる人の利便を図っています。

運転間隔は十分か十五分で、料金はどこまで乗っても乗換がなければ百円でリーズナブル。因みに東京23区内のバス料金は一部の除いて二百円です。

幹線道路から一歩なかへ入ってのルートも多く、渋谷の街を別の視点で見物することも出来て、何か再発見に繋がるかもしれません。時間があれば三路線とも乗車してみたいと思っています。

2008年5月18日日曜日

アップルストア渋谷店のショーウインドのディスプレーはとても鮮やか

普段は渋谷へ行っても道玄坂から東急本店通りと渋谷センター街を抜けて東急ハンズのある宇田川町の辺りを行きつ戻りつしていてパルコやマルイのある公園通りへは久しぶりでした。

公園通りの中程にあるアップルストア渋谷店ですが、アップルの直営店として二年前の夏に開店し、都内では銀座店についで二店舗目です。

アップルストア渋谷店

実のところオープン当日に私も渋谷店の前までは行きました。しかし、開店を待ちわびて列んでいる人の多さにビックリ。

その大行列は、店前から公園通りを登って、代々木国立体育館からズーッと先の方まで延びているらしく、最後尾を確認する気にもなりませんでした。

ただただ八月の炎天下に辛抱強く列んでいるマックファン?を見て、心強いモノを感じました。
結局、その時は外からちょっと店内を垣間見ただけでその場を去っています。

それから、二年弱ですが、たまたま渋谷公会堂の方へ行く用事があり、アップルストア渋谷店の前を通ることになりました。

それで初めて入店してみましたが、それほどの混雑もなく中を見て回れました。

基本的には銀座店と同じ様な雰囲気で少々こちらの方が狭いようです。
二階もあるようでしたが、アキバでも見られる様なサードパーティーの商品展示らしく今回はパスしました。帰り際に、歩道に面した部分のショーウインドウの飾り付けが目に鮮やかでワンショットしておきました。

2008年5月16日金曜日

レインボウブリッジの脚元に子ども向けのサッカー場、野球場が

港区港南と台場の間に架かるレインボウブリッジの港南側の主脚の下は以前から雑草の生えた空き地で、人の出入りも禁止?されていました。

東京都芝浦南ふ頭公園

それが、東京都の施行で整備され、主として、子ども向けのサッカー場、野球場として利用できる運動広場として完成し、七月から利用が可能になりました。

正式名称は東京都芝浦南ふ頭公園です。
運動広場そのものはフェンスで囲まれ、その周囲が遊歩道になっていて、お台場が真正面に見える側は、直ぐそこまで波が押し寄せる岸壁で、見下ろす数メートル下には海面があります。

ここに立つと上空にはレインボウブリッジが屋根の様に覆い被さり、ズーッと向こうの方、お台場まで続いています。今まではここへ入れなかったので、こんなアングルでの撮影は初めてです。

それにしても、見通しが良く、レインボウブリッジを境にして右手は品川ふ頭から大井ふ頭、羽田空港沖まで、左手は竹芝桟橋から晴海埠頭、豊洲方面まで、東京港内を大パノラマで見る思いです。

2008年5月14日水曜日

アキバの一等地に次々と進出する新興勢力?

秋葉原駅の西口改札を出て秋葉原中央通りまで行くと、左側は家電では老舗の石丸電気、右側も家電のロケット一号店でした。そのロケットが昨年閉店し、その跡地は暫く空き地でした。

秋葉原では老舗の石丸電気、左は新興勢力?

それが最近ですが、急ピッチでビルの建設が進んでいます。この一角はアキバでも立地に恵まれ、一番人通りの多い場所です。それ故、完成後のテナントが気になっていましたが、まだまだ工事用シートでくるまれた様な格好で中を窺い知れませんでした。

それが最近になって最上部から地面に達しそうな長尺サイズのバナーが吊り下げられ、ようやくテナントが分かりました。既に隣のビルで営業中の店舗の本

店舗名は敢えて明かしませんが、お隣のビルでは、キャラクターグッズ、食玩、フィギュア/ホビー、小説、画集、女性向けコミック/小説、コミック、ゲームソフト、攻略本、CD/DVD、新譜DVD/CD、アニメDVD、雑誌、新刊コミックなどを売っているようです。

この様な店舗が駅近くに次々と進出することは、私の様な趣味でアキバ詣でをする者にとって、ますます行き場を失う思いです。

2008年5月12日月曜日

何度見ても心ワクワクさせるようなカッコ良い船ですよね

晴海に行った帰り道、隅田川に掛かる勝どき橋に差し掛かると、上流方向から川水を押し退けるように白波を立てて水上バスがやって来るのが見えました。

松本零士デザインによる水上バス、船名は卑弥呼ならぬヒミコ

東京都観光汽船の十三隻ある水上バスのうち、特に若者に人気がある "ヒミコ" です。
ユニークなフォルムは、ティアドロップ(涙滴)をイメージしていて、宇宙戦艦ヤマトなどの作者として知られる漫画家、松本零士デザインによるもので "卑弥呼" ではなくカタカナで "ヒミコ" と称しています。

子供たちが乗ってみたいと思ってくれる船としてデザインされ、船内では「銀河鉄道999」のキャラクターたちを船内放送に起用し雰囲気作りにも凝っています。

特注ガラスによる流線型のシルバーメタリックの船体には、大空を見渡せる七ヶ所の三次元展望窓や床に埋め込まれた青、紫、赤の照明が 宇宙空間を演出。
「邪馬台国の卑弥呼のように、威厳と古代のロマンを兼ね備えてほしい」と言う松本零士の願いが名前の由来だとか。

その他、小型船では初のバリアフリー対応で、二段式跳ね上げ扉、車椅子用タラップ、車椅子専用シート、身障者用トイレ、車椅子対応型低位置のバーカウンターなどが装備されています。
この "ヒミコ"、就航してから五年目、全長33.3m、幅8m、重量114トン。定員は231名(座席数約70席)、航海速力12.0ノット、総建造費は何と約4億円とか。

特注ガラスによる流線型のシルバーメタリックスの船体
北の浅草から隅田川を下って日の出桟橋へ、東はお台場、東京ビッグサイト、南は品川水族館までの東京港内を巡っていて、大勢の観光客や家族連れが乗船。特に春の今の時期は、地方からの修学旅行生に大受けしているようです。

ただし、十三隻の水上バスが交互に発着していて、そのうち "ヒミコ" は一日に四、五往復程度の運行ですから、出会うチャンスはそれほど多くありません。
乗船して雰囲気を体感するのも良し、長い引き波をたてながら航行する姿を見るのも一興でしょうか。

2008年5月10日土曜日

NECの「Bit-INN東京」があった秋葉原の「ラジオ会館」の変わり様は

1970年代から90年頃まで、いわゆるバブル期に成熟商品になったFMチューナーやアンプ、カセットデッキ、CDプレーヤーなど、かっての中古システムコンポをチューンナップして販売している店が秋葉原にあります。

数年前に施行された電気用品安全法(PSE法)に抵触すると、中古AV機器などの販売が問題視され、一時的に経営危機に陥った、ここのお店がマスコミに紹介されもしました。その後、紆余曲折を経て、結果的には、ビンテージ商品の再販に道筋が付き今も営業を続けています。

ラジオ会館は日本のパソコン発祥の地

久しぶりにその店を秋葉原駅前のラジオ会館に訪れたところ、四階から五階に移転していました。しかし、残念な事に火曜と金曜日が定休日でガッカリ。

余談ですが、アキバの電気街は昔々から木曜日が定休日でしたが、時が移り今は、昔からの営業形態を踏襲する一部の電子電機パーツ店だけになり、多くは年中無休になりました。

アキバ系ご御用達の店へ変貌?
それにしても、久々、このラジオ会館(通称ラジカン)に行ってビックリしたのはテナントの様変わりでした。
昔から営業していて店名をよく覚えていたのは、プロユースのマイク、コネクタ、PA機器のトモカ、中古オーディオの清進商会、真空管オーディオ、アクセサリのキムラ無線くらい。日本電気の「BIT-INN東京」は既に撤退、日本電気の大手代理店FIRST POINTも移転していました。

入れ替わってテナントになったのは、俗にアキバ系と呼ばれる方々が、ご御用達とするカラフルで派手派手しいお店です。
この現状を見れば「ラジオ会館」とは名ばかりの存在になっていると思わざるにはいられません。

昔を思い起こせば、「ラジオ会館」は日本のパソコン発祥の地です。

日本電気(NEC)のコミュニケーションサロンとしての "Bit-INN東京" は (日本のマイコンブームの火付け役となった "TK-80" が登場した) 1976年に開設され、その後、NEC初代のパソコン PC-8001が発売された頃から店舗が拡張され七階の半分くらいのスペースを占有していました。

TK-80→TK-80BS→PC-8001という "マイコン" から "パソコン" に移り変わる時期に "BIT-INN東京" は貴重な情報の発信基地であり、アキバでのNECファンにとっての聖地ともいえる特別な場所で、私も足繁く通いました。

その後、日本電気に続いて、日立製作所、東芝、三菱電機、富士通などが、相次いでパソコンの販売拠点、ショールームを開設し、日本に於けるパソコン普及の原点になりました。

それから四半世紀にわたりパソコンの啓蒙活動を展開してきた 日本電気は、その使命を果たした?として、この地を離れました。それに呼応してか?多くのパソコンメーカーや電器商が撤退し、変わって、アニメやコミックブック店、模型店などが相次いでオープンし客層が変化しています。

もはや、ここは、パソコンオタクや元ラジオ少年が足を踏み入れづらい場所になり、歴史も由緒もある「ラジオ会館」は "庇を貸して母屋を取られる" の例えの如く、名ばかりのビルになる日もそう遠くないと思われます。

2008年5月8日木曜日

隅田川の河口近くで久々にカッターの力漕を見ました

豊洲と言えば、昔から石川島播磨重工のドックがあったところ。それが今は地域の再開発で横須賀に移転し、その跡地に大型商業施設としての "ららぽーと豊洲" をはじめ、広大な豊洲公園や高層ビルが林立するようになりました。

石川播磨重工の跡地に建った、ららぽーと豊洲 (正面中央)

ここ豊洲は東京湾の一番奥に位置する海岸でしたが、今は海面の埋立で出来たお台場などが沖の方に出来てしまったため陸地に埋没した格好になりました。それでも目の前の晴海運河には晴海大橋が掛かりその向こうにはレインボーブリッジが望める位置にあります。

この "ららぽーと豊洲" の前の運河伝いに西の方角に東京商船大学があるのを知っていて、ついでながら、そこまで足を延ばしました。
佃煮の発祥の地、佃島から越中島へ掛かる相生橋まで行くと隅田川の向こうに東京商船大学のキャンパスが遠望できました。
川に面したところにボンドがあり、クルーザーが何隻か係留されているのが見えました。多分、壁で遮られて見えない側に "カッター" が係留されているのでは?と思いました。

"カッター" って、レオナルド・デカプリオ主演の映画 "タイタニック" で、巨大な氷山との衝突で沈みゆく中、乗客が避難するために乗り移った救命艇に酷似したカタチの艇です。
昔の軍艦では、停泊中の本船と港との人員往来のために用いられた小型の艇が "カッター" と呼ばれたそうです。元々、救命艇は船首と船尾が同型ですが、その船尾をカッターで切り落とした様な船型がその名の由来と伝え聞いています。

相生橋の中程に小さな島があり橋から降りられる様になっています。たまたま満潮時刻に近く足下近くまで波が寄せていて、潮の香りに海を感じました。北から流れてくる隅田川は、この佃島の東側と西側を流れて東京湾に注ぐ訳で、常にこの辺一帯は川水と海水が激しくぶつかり合う場所です。

欄干にもたれる様にして水面を眺めていると、急にかけ声が聞こえ、上流方向からカッターがスーッと現れました。期待していなかっただけにビックリしました。ここに来た理由は、もしかしてカッターが見られるかもしれないと思っていたからです。

カッターは、漕手が十二名(左舷と右舷六名ずつ) 、艇尾で舵柄を握る艇長、号令をかけ指揮する艇指揮を含め十四名がクルーです。
隅田川を力漕する東京海洋大学越中島キャンパスのカッター
今回、目前に現れた艇は更に数名の姿があり、船尾には校名がクッキリと見えました。十二本のオールが一糸乱れず動く様に、熟練度もかなり高いクルーと思われ感心しました。

たまたま天気も良く波静かで漕ぎやすいこともありますが、相生橋前の水面を行ったり来たり、何度も反復の力漕で、若い時でないと、とても出来ないとツクヅク思いました。

このカッターですが、私も若い頃に(2番を)漕いだ経験があり、久々にその姿を目の当たりにして、懐かしく往時を思い出しました。

しかし、今回のクルーに女子学生の姿も見えて、私達の時代では考えられなかった環境の変化です。かっては、板子一枚下は地獄と言われた海の男の世界にも女性の進出でしょうか?これもご時世かと考えさせられました。
 
 
蛇足ながら、 
空覚えしていて、東京商船大学と記述しましたが、近年、港区にあった東京水産大学と統合し東京海洋大学と校名が変わりました。それで、各校を、それぞれ越中島キャンパスと品川キャンパスと呼んでいるようです。
明治の頃、近代国家形成を急いだ大久保利通が岩崎弥太郎に命じ、私立三菱商船学校として開校したのが始まりで、時が移り、学校を取り巻く環境も大きく変わったいま、神戸商船大学とともに校名から "商船" の文字が消えてしまいました。

2008年5月4日日曜日

ビックカメラ立川店にインストア出店したソフマップ立川店は狭い?

用事があり立川へ行った折りに、四月二十三日、JR立川駅前に開店したばかりのソフマップ立川店へ立ち寄ってきました。東京駅からJR中央線の快速で四十分位、立川駅の改札を出てから徒歩五分位のところにあります。あると言っても、ビックカメラ立川店の中に出店しています。

ビックカメラ立川店の中に出店ソフマップ立川店

ソフマップがビックカメラの子会社となったことを契機に、昨年より既存のビックカメラ店舗内へのインストア出店が始まっていて、ソフマップ岡山駅前店、ソフマップ広島店に続き、立川店が三店舗目になるようです。

ビックカメラ立川店の一階奥には、ソフマップ買い取りセンターが既にオープンしていて、今回、地下一階にソフマップ立川店として中古商品の販売を開始しました。
オープンを記念して四月二十三日〜五月六日の期間中、日替わりセールや人気の商品が当たる抽選会を実施すると告知されています。

中古のPCやPC周辺機器、TVゲームのほか、新品・中古のPCゲームも取り扱うようですが、フロアー面積は約167平方メートル、これだけのスペースでは品揃えが充実しているとは、お世辞にも言えそうにありません。それ故、秋葉原を通り越してワザワザ立川店まで行くメリットは、私自身は全くありません。