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2008年5月12日月曜日

何度見ても心ワクワクさせるようなカッコ良い船ですよね

晴海に行った帰り道、隅田川に掛かる勝どき橋に差し掛かると、上流方向から川水を押し退けるように白波を立てて水上バスがやって来るのが見えました。

松本零士デザインによる水上バス、船名は卑弥呼ならぬヒミコ

東京都観光汽船の十三隻ある水上バスのうち、特に若者に人気がある "ヒミコ" です。
ユニークなフォルムは、ティアドロップ(涙滴)をイメージしていて、宇宙戦艦ヤマトなどの作者として知られる漫画家、松本零士デザインによるもので "卑弥呼" ではなくカタカナで "ヒミコ" と称しています。

子供たちが乗ってみたいと思ってくれる船としてデザインされ、船内では「銀河鉄道999」のキャラクターたちを船内放送に起用し雰囲気作りにも凝っています。

特注ガラスによる流線型のシルバーメタリックの船体には、大空を見渡せる七ヶ所の三次元展望窓や床に埋め込まれた青、紫、赤の照明が 宇宙空間を演出。
「邪馬台国の卑弥呼のように、威厳と古代のロマンを兼ね備えてほしい」と言う松本零士の願いが名前の由来だとか。

その他、小型船では初のバリアフリー対応で、二段式跳ね上げ扉、車椅子用タラップ、車椅子専用シート、身障者用トイレ、車椅子対応型低位置のバーカウンターなどが装備されています。
この "ヒミコ"、就航してから五年目、全長33.3m、幅8m、重量114トン。定員は231名(座席数約70席)、航海速力12.0ノット、総建造費は何と約4億円とか。

特注ガラスによる流線型のシルバーメタリックスの船体
北の浅草から隅田川を下って日の出桟橋へ、東はお台場、東京ビッグサイト、南は品川水族館までの東京港内を巡っていて、大勢の観光客や家族連れが乗船。特に春の今の時期は、地方からの修学旅行生に大受けしているようです。

ただし、十三隻の水上バスが交互に発着していて、そのうち "ヒミコ" は一日に四、五往復程度の運行ですから、出会うチャンスはそれほど多くありません。
乗船して雰囲気を体感するのも良し、長い引き波をたてながら航行する姿を見るのも一興でしょうか。

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