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2008年5月24日土曜日

「技術のチカラがテレビを変える」をテーマにNHK技研一般公開

東京世田谷区砧にあるNHK放送技術研究所の一般公開「技研公開2008」を見学してきました。
放送技術研究所の研究活動の成果を視聴者に公開・説明するイベントとして、毎年公開されているもので、私も欠かさず此処を訪れています。

東京世田谷区砧にあるNHK放送技術研究所

今年は、スーパーハイビジョンシステムの実用化に一歩近付いた展示や更に近未来の放送として開発が進められているインテグラル立体テレビの紹介や3300万画素3板カラー撮像実験などが行なわれています。

このスーパーハイビジョンをはじめ、次世代の新しい放送技術に焦点をあて「技術のチカラがテレビを変える」をテーマにした公開展示でした。

テーマについて、NHK技研は、現在の放送の中核となる技術を開発してきた我々が、これからも、新たな技術で新たなメディアを開拓していくという意思の表われと説明しています。
また、カラーテレビが普及し始めた時から既に技研ではハイビジョンの研究を立ち上げていた。今は、放送の完全デジタル化の先にある次のイノベーションを見据えた開発を行なう必要がある。
それが、スーパーハイビジョンとし、放送が完全にデジタル化するにあたり、技研では技術開発を行なった者の責任として、全国のあまねく家庭でデジタル放送が視聴できるように、技術的課題を解決していくとも付け加えています。

一番人気の実用化も視野に入ってきたスーパーハイビジョンにあっては、それが家庭に入った時の素晴らしさを体験してもらえると、強調していました。

NHK技研の公開テーマの目玉として、毎年、改善・改良が感じられるこのスーパーハイビジョンシステムですが、解像度7,680 × 4,320ドット、フレームレート60Hzの映像に、22.2chのサラウンドを加えた高臨場感システムは何度体験してもそのど迫力に圧倒されます。

このスーパーハイビジョンは2025年を目処に家庭向け本放送を予定しているそうです。今年の展示の特徴は、MPEG-4 AVC/H.264を用いたリアルタイムエンコード/デコードシステムの開発や、圧縮したデータを21GHz帯の広帯域衛星伝送路を使って実際に送信/受信してみるなど、研究がより具体的な段階に入っていることをPRしていました。
その他、「インテグラル立体テレビ」や「3300万画素広ダイナミックレンジプロジェクター」なども紹介され、今後の研究開発から目が離せない様なイノベーションも多々あるように思われました。

その他、気になる公開展示の主なモノとしては、
3300万画素3板カラー撮像実験
有機撮像デバイス
スーパーハイビジョン符号化システム
高度BSデジタル放送システム
スーパーハイビジョン家庭視聴イメージ
地上デジタル放送
高性能マルチパス等化技術
緊急警報放送による受信端末の自動起動
ワンセグ連結再送信システム
スーパーハイビジョンシアター
インテグラル立体テレビ
21GHz帯衛星放送システム

なお、公開展示は5月25日(日)までです。

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