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2015年2月24日火曜日

何の変哲も無い? ナショナルの「ワールドボーイ GO」だが、

その存在すら忘れていたラジオを棚の整理の際に見付けた。
ナショナルの ワールドボーイ GO 「RF-670」 だ。
記憶を辿るが、たぶん、FM放送が聴きたくて 1968年頃に買った様な気がする。
今となっては、何の変哲も無い FM/AMラジオだが、フロントパネルがメタリック調のシンプルなデザインが気に入っていたのかも知れない。


ナショナル FM/AMラジオ RF-670


選局ダイヤルは、円筒形のローレット加工で、右親指が自然とタッチする位置にありスムーズなチューニングが出来た。音量ツマミは左サイドにあり、円盤形の円周部分に左親指を当てて回した。
FM/AMのバンド切替や、TONEの LOW/HIGH、AFCの ON/OFFなどのスライドスイッチは、リヤパネルに並んでいる。
バーアンテナが結構長くてAMの感度は意外と良好、スピーカーは、このクラスとしては大きく、聴き易い音だった。単三電池四本を電源としていたが、9石トランジスターでも、電池の減りが激しく長時間は聴けなかった。

これと言って、特徴の無い FM/AMラジオだったが、各地で FM放送が本格的に始まった時期でもあり、AMに飽きて、FMの高音質や臨場感に期待する若者に注目されたようだ。

フロントパネルに、「NATIONAL PANASONIC」と銘板があり、この当時から「ナショナル」から「パナソニック」へ移行しようとする意図があったようだが、実現したのは、つい最近のことだ。
因みに、当時の価格は 9,200円。半世紀を経た今日、似た様なラジオが 5,000円くらいで買えるとは、何とも歴史を感じるラジオである。

人気のあった、この「ワールドボーイ」シリーズだが、70年代の始め頃、俄に起きたBCLブームに触発され、短波放送の受信をメインにした「クーガー」シリーズへ代替わりしたのを、今も忘れない。

2015年2月21日土曜日

ラジオ技術、創刊号を神田神保町の古書店で買った、

久々行った神田神保町の古書店で、「ラジオ技術」の第一巻一号と遭遇した。
このラジオ技術は、昭和22年に四月号として(株)科學社から発行された正しく創刊号だ。
なお、主筆の石井富好は、歴史ある「無線と實験」の元編集長である。

ラジオ技術の創刊号

今から68年も前、昭和22年4月の発行で、現在のモノは B5版だが A5版と一回り小さい。
表紙はシャーシーが剥き出しの「6球式全波スーパー」で、本文でその内容が解説されている。
裏表紙は、ナショナルの 8球最高級全波受信機の広告があり、価格は何と 4.500円、本書は 10円とあり、桁違いで、ラジオの自作も頷ける話しだ。
退色が著しく、用紙も黄ばみ変質して、丁寧に扱わないと千切れてしまう恐れもあり、六十余年の時を経て来たことがわかる。

左が裏表紙、右が表紙

終戦から未だ二年も経たない時期に、本号が発行されていて、戦後の復興は始まったばかりで、大衆娯楽の映画まだまだ、家庭での唯一の楽しみはラジオの聴取だった。
そんな時期に、類書も数多く発行され、安価な真空管式ラジオの製作記事で溢れていた。ラジオ技術も時を同じくして創刊されている。

私がラジオの製作を始めたのは、これから十年ほど後、中学生の頃からだ。
毎週土曜日には決まって秋葉原のジャンク屋通いで部品を買い集めた。そして、ラジオ技術やその他のラジオ雑誌にある鉱石ラジオから並三ラジオ、並四ラジオ、高一ラジオなどを、片っ端から作っては壊しの繰り返しだった。
それだけでも充実した時間が過ぎたが、その後の自分の半生が、その時に決まった様にも今更に思い出す。

この創刊号の目次だけでも以下に紹介しておくが、今となっては記事にならないモノも多い。
論説 ラジオ技術者の道
音響 いわゆる”ラジオ聲”の原因
今月の技術 列車無線機の解説
基礎理論 放送受信機試験問題と解答
電子管 真空管の特性曲線と利用法
    昭和21年度受信機品種基準
設計 ラジオ受信機設計講座
   図表による電源変圧器の設計
NHKのページ 現場に訊く”街頭録音”
音響 スピーカーの正しい選び方
   ピックアップの正しい選び方
   新機構ピックアップ解剖記
図表 日本全国放送局一覧表
製作 自動電圧調整器の製作法
   6球式全波スーパーの試作
   6V6pp の拡声装置の製作
   初歩者の五球式短波受信機
   4球式トランスレス受信機
   2A6ー2A3直結結合増幅器
Pin-Up、海外ニュース、質疑応答

2015年2月20日金曜日

Photoshop が今年で25周年とか、

Adobe から,
THANK YOU
Photoshopは、おかげさまで今年で25周年を迎えました
と登録ユーザである私にもメールが来た。
振り返ってみれば、アドビとの付き合いも何時しか長くなっていた。
初対面は、たしか Photoshop 3.0 で 1993年だった様に記憶している。
もちろん Macintosh 専用で、Windows用は、ズーッと後になってからリリースされた。

デジカメ普及の先駆となったカシオの QV-10 が出るのは、この二年後のことだ。
この 当時は、プリント物からのスキャンデータとか透過原稿ユニットを介してのカラーフィルムのスキャンデータをJPEG画像として扱っていた。

データの受け渡しはフロッピーディスクが一般的で、USBメモリーの登場は、この五年後のことであり、圧縮データを如何に 1.44MB のフロッピーにセーブするか?常々頭を悩ましていた。

以後二十数年、アップデートの度に二万五千円ほどの出費を重ねたが、CS6 で打ち止めとした。
今後は、マック本体の買換があっても、クラウドへ移行することは無い。
Photoshop や Illustrator、その他のアドビのアプリも CS6 限りだ。必要があれば、それをインストールしてあるマックの出番だ。

常用のメイン機には、Photoshop Elemennts をインストールしてあり、デジカメデータの処理は、これで十分過ぎるくらいだ。
時折、アップデートもあるが、一万円足らずなので必要があれば、その時に更新する積もりだが・・・
手元にデジカメがある以上は、不可欠なアプリで、今後も Photoshop には、お世話になりそうだ。