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2007年10月31日水曜日

幸いにも標高三千九十メートルの山頂は無風快晴で

先日、神田神保町の三省堂神保町本店でスイス製の地図を買いました。スイスとイタリア国境に近いアルプス山々が連なる範囲の二万五千分の一のモノです。

地図の地名は "ZERMATT GORNERGRAT"、英語表記でないので、読みにくいですが、カタカナ表記すれば「ツェルマット ゴルナーグラート」の様になります。これだけでも、スイス通や山好きの方々なら、おおよその見当が付いたのではないでしょうか。

地図の地名は "ZERMATT GORNERGRAT"

幾重にも折り畳まれた地図を広げて、かって辿った道筋を忘れかけた記憶の中から思い起こしてみました。
ベルギーの首都ブリュセル深夜発、イタリアのミラノ行きTEE(ヨーロツパ特急)に乗車、途中ルクセンブルグを縦断して翌朝スイス最後の駅、ブリーグで下車しました。

草原?の向こうに今まで乗っていた車両より遥かに小型で赤い塗色の登山電車が待っていました。何十人かの乗客が乗り換え、電車はノロノロと山肌を縫うようにして高度を上げて行きました。次第に開けてくる視界はまるでハイジとペーターの世界の様に感じました。

一時間半ほどして山間の村?終点ツェルマットへ到着。駅前には馬車が待っていて驚きました。
標高千六百メートルのこの村では、環境保全のため自動車の乗り入れは規制され、代わりに荷物運搬用の電動カートと馬車が村のメインストリートを行き交っていました。
昼前にホテルにチェックインして直ぐ、更に上へ登る登山電車へ乗車。この電車もアブト式だったと思いますが、先ほどとは異なり大きな岩が露出した荒々しい山肌を一時間もかけて終着駅ゴルナーグラートへ到着。
駅前には宿泊施設でしょうか大きな建物があり、そばのオープンカフェでは、アルプスの雄大なパノラマ風景を目の前に談笑する大勢の観光客の姿がありました。

マッターホーンをバックに自分撮り
そこから凍り付いた細い登山道を百メートルくら登ったところが標高三千九十メートルの山頂、午後一時頃でした。その時は運良く無風快晴、気温は零度くらい、積雪もわずか、登山の身支度をしていなかった私にも周囲の絶景を楽しむ余裕があり、今思えば大変ラッキーでした。

太陽はイタリア方向から眩しく射し、真西方向一万メートルの彼方に、爪を立てた様な独特のフォルムのマッターホーン四千四百七十七メートルがそびえ立っていました。
南には、アルプス二番目の高峰、モンテローザから山肌を青白く光る氷河がこちらへ向かって流れ下るような様が見てとれ、北の方にアイガーに連なる峰々も遠望できました。

しかし、なにより、マッターホーン見たさの一心で此処までやって来ました。それまで写真でしかお目に掛かれなかった名峰だけに実物を目の当たりにして言葉にならない感激のひと時を過ごしました。それは正に1970年10月31日、今から三十七年前の今日の出来事でした。

映画「メンフィス・ベル」の時代背景を知ることとB-17の・・・

神田神保町で開催された「第48回東京名物 神田古本まつり」で買った本ですが、ヒトツが、1972年文林堂発行の「世界の傑作機B-17フライング・フォートレス」、もうヒトツが、1978年電波新聞社発行の「ラジオの製作別冊 世界放送局めぐり」です。


これら二つには全く脈絡はありません、ぜんぜん別の目的で探し当て即ゲットしたモノです。
前者はWW2に於いて、欧州戦線へ参戦した米陸軍航空軍の爆撃機 "B-17" に関して「その誕生から終えんまで」と「技術的解剖」として、多数の実写の白黒写真と共に記述されています。

私の調べでは、この "B-17" をタイトルにした和書は二冊しかありません。(既に購入しましたが) 二冊目はつい最近発刊されています。
これらから、映画「メンフィス・ベル」の時代背景を知ることと、 "B-17" の艤装について調べる予定にしています。

また、後者は、中波帯の遠距離受信や短波帯での海外から放送される日本語プログラムを聴取する、いわゆる "BCLブーム" が正に最盛期を迎えた時代に発刊になったモノです。

裏表紙にはナショナルのBCL用受信機としてのプロシード2600やプロシード2800、プロシード4800それにクーガー2200の広告が掲載され、表紙の裏にはソニーのICF-6800やICF-6700などもあり、これらのモデルを見ただけでも、正にBCLブームの絶頂期であったことが窺い知れます。

本のタイトルの如く、当時の各国の短波放送局がヒトツずつ詳細に紹介されていて、各局の当時の様子を知るには持って来いの内容だと思います。

2007年10月28日日曜日

「神田古本まつり」、靖国通りの舗道が古本の回廊に・・・

台風一過の晴天に恵まれ、神田神保町で開催された「第48回東京名物 神田古本まつり」へ行ってきました。今年は十月二十六日から十一月一日までの一週間ですが、初日、二日目は台風の接近で雨風に祟られ事実上は今日が初日みたいなもの、しかも中日の日曜日と重なり、靖国通り、すすらん通り、さくら通りとも大勢の人出で正に肩触れ合わんばかりの賑わいでした。
  
まず駿河台下の三省堂でスイス製の地図を買いました。イタリアとの国境に近いエリア "ZERMATT GORNERGRAT" です。
  

外国のそれもあまり有名でないエリアの詳細図は他の書店では殆ど見掛けませんが、ここにはかなり沢山の地図が置いてあり助かります。もちろん、これは新品です。
余談ですが、この店舗の名称が「神田本店」から「神保町本店」と七月に変わったのを最近になって知りました。
  
次に文華堂書店で、1972年文林堂発行の「世界の傑作機B-17フライング・フォートレス」585円、明倫館書店で、1978年電波新聞社発行の「ラジオの製作別冊 世界放送局めぐり」400円、を買いました。これらは古本です。

文華堂

神田神保町の古書店で、ミリタリー本なら「文華堂」、理工学書なら「明倫館」へ行けば、まず間違いの無いところです。不幸にして目当ての本が此処で見つからなくて、他の店へ行くのは無駄足でしょう。
明倫館
昨日の台風の余波が信じられないほどに晴れ上がり、気温も二十度を超え、柔らかな日差しを浴びながら半日ほど、神保町界隈、靖国通りの舗道に出来た古本の回廊を右に左に楽しい時を過ごしました。なお、買った地図と本に付いては後日その訳を明かしてみたいと思っていますが・・・

2007年10月26日金曜日

秋葉原の石丸電気、全11館一斉にグランドオープンセール

今日二十六日朝十時に、秋葉原の家電量販店では老舗の石丸電気がリニューアルオープンしました。


先月「閉店処分、創業以来最大級の大変身!一品たりとも残しません」と、かなり衝撃的な打ち出し方で、しかも、四店同時の閉店セールを実施。九月下旬から順次閉店し店内の改装工事をしていた石丸電気ですが、今日、秋葉原の全11館一斉にグランドオープンセールをスタートしました。

JR秋葉原駅構内もコーポレートカラーの赤色の広告がアチコチに貼られ、駅前では赤色が目立つ大判の開店セールのチラシが配られ大変な力の入れようです。二十六日から連続六日間、日替りの超特価とか日に二度のタイムバーゲンなどもあり、店内は何時になく大勢の客で賑わっていました。

店名も以前は、一号店、二号店など数字の追い番でしたが、これを、生活家電館とかパソコン館、モバイル館、ゲーム・ホビー館、アイドル館などに改め、何処の店へ行けば良いか直ぐに分かる様にしたようです。
これは、一足早く全店リニューアルオープンしたソフマップも店名を同じように変えていて、アキバでは他店も追従する傾向が見られる様になりました。

私は昨日、プレオープンのDMを手にして行ってきました。改装した店内は明るくユッタリとショッピングが出来る環境造りに徹した?せいか、雰囲気も変わり居心地もよくなった様に感じました。いずれにしても、一昨年の秋に超大型店を出店したヨドバシAkiba館に対抗するための生き残り策とも言えそうです。

2007年10月25日木曜日

Mac OSX v10.5 Leopard、いよいよ明日26日午後6時より販売が開始

Mac OSXの6度目のメジャーリリースとなる Mac OSX v10.5 Leopard がいよいよ明日26日午後6時より販売が開始されます。

価格はシングルユーザーライセンスが14,800円、5人分のユーザーライセンスを含むファミリーパックが22,800円です。

発売日前日、秋葉原へ行った折りにラオックスのマック関連の店舗のそばを通ったところ、発売開始を告知するポスターがやけに目立つ様に貼られていました。

今回のシステム要件は、G4、G5、IntelMacのCPUが搭載されたモデルのうち、クロック周波数が837MHz以上である事も必須とありました。
G3は1998年秋に発売されたiMacに搭載されてから十年になりますが、遂に新OSでは非対応になってしまったようです。


ラオックスのショーケース

2007年10月23日火曜日

学研の「大人の科学シリーズ」に単一乾電池(2本)で働く「真空管アンプ」が登場

学習研究社の「大人の科学シリーズ」では、既に「真空管ラジオVer.1」と「真空管ラジオVer.2」がラインナップしていますが、それに加えて、今回は「真空管アンプ」が登場します。

真空管
真空管は前作と同様に中国製で「1B2」と「2P3」を採用し「真空管アンプ」キットとしたそうです。電圧増幅段に「1B2」を、電力増幅段に「2P3」を用いた回路で、左右2チャンネル同じ構成です。

電源として、単一乾電池(1.5V)二本を並列に使用しています。
真空管回路では、A電源(ヒータ電源)とB電源(プレートやグリッド用の直流電源)が必須ですが、今回のキットではB電源用の乾電池を必要としません。

現在では入手出来ない高圧積層電池(45Vとか67.5V)に代えて「DC-DCコンバーター」が用いられ、1.5Vの直流から50V近くの電圧を発生させています。
コンバーターの発振周波数は約20kHz、発振音は聴こえませんが、スイッチングノイズの低減とか、感電防止?とかの理由により基板上では完全なシールドケースに組み込まれたモジュールとして、ブラックボックス化しています。つまり、この「真空管アンプ」は1.5Vで動作する訳です。

真空管アンプの
システム構成
発想的には目新しい事ではなく、昔に於いても同じ様な事例もありますが、電池の性能が格段に向上した今日では、かなり長時間にわたり安定した高圧を発生させる事が出来ると思われます。資料によると、一日2時間使用で約20時間の電池寿命を確保できるとあります。
私個人としては、この「真空管アンプ」にそれほど興味がありませんが、ブラックボックス化した「DC-DCコンバーター」だけを取り出し、別の用途に使って見たいと思っています。

今回の真空管アンプは、基板上のほとんどのパーツは実装済みで、構造物の組み立て、真空管や電池ボックス、機構部品などの取り付け、端子ピンを使用したワイヤリングが中心の半完成品です。真空管ラジオのような、ループアンテナ部の巻き線や開閉式バリコンの組み立てなどが無いだけに、手際よく組み立てれば約30分程度で完成できるとのことです。
発売は11月下旬、価格は12,390円(税込)の予定とか・・・
  

なお、この「真空管アンプ」の音質は、レトロ志向のマニアが多い、高いクオリティーを極めた高級真空管アンプにはとても及びません。
未だ試聴の機会はありませんが、その仕様から推測すると、小型ラジオ並の音質と音量だと思われます。
「大人の科学シリーズ」のヒトツとして、正に「真空管アンプ」を啓蒙するエントリーモデルと言えそうです。

「仕様」
出力: 100mW/ch
使用真空管: 直熱タイプ電池管 電圧増幅:1B2 (2本)、電力増幅:2P3 (2本)
入力端子: RCAピンジャック
入力感度: 1Vp-p
入力インピーダンス: 100kΩ
負荷(出力)インピーダンス: 8〜16Ω
周波数特性: 100〜10kHz (+0.6dB)
歪率: 5%以下 (1kHz)
電源: 単一アルカリ乾電池 2本
電池寿命: 一日に1時間使用で約20日間
付属品: マルチセルラホーンスピーカー:250mW8Ωフルレンジ方式 2個、オーディオケーブル:RCAピンプラグ 2本、3.5mmφステレオミニプラグ
回路図: ↓
回路図

2007年10月19日金曜日

年賀状のプリント需要期に合わせて?新発売されるカラープリンタ

プリンタ各社は年賀状の印刷をターゲットにした新製品を十月から順次発売しています。
昨年の暮れに、買うタイミングを逸してしまった、インクジェットプリンター "MP600" ですが、今年もモデルチェンジした 新製品 "MP610" の販売が早くも開始されました。

秋葉原では二万四千円台から二万八千円台まで、各店各様の値札が付いていますが、店によりポイント還元が10%〜15%位付く場合もあり、何処が最安値を付けているか一概に言えません。

また、今となっては型落ちになった、昨年のモデル "MP600" ですが、一万三千八百円くらいの値が付いていて、それぞれのニーズによってはこれでも十分かも知れません。
  
大きく重いインクジェットプリンターを年賀状プリントに用いるだけではコストパフォーマンスが悪く、最近では複合機が売れ筋の商品としてクローズアップされてきました。プリンタ以外に、スキャナーとかコピーにも使え、ファックスまで出来るモノもあるようです。

年賀状制作ソフト

なお、年賀状制作ソフトも既にソフト売場に派手派手しく展示され準備万端整った様に思われます。

一方、年賀はがきの発売は全国一斉の11月1日。
  
無地とインクジェットは50円。寄付金付きは絵入りの「松竹梅」と「冨嶽三十六景 凱風快晴」、地球温暖化防止を推進するプロジェクトを支援する「カーボンオフセット年賀」で、いずれも55円。

このほかに、予約はできないもののミッキーマウスやミニーマウスなどディズニーキャラクターが両面に描かれた「ディズニーキャラクター年賀」5枚組350円も同時に発売されるようです。

2007年10月17日水曜日

コードネームはすべてネコ科の猛獣、アップルから新OS発売の告知が・・・

Macintoshの現在のOSは、Mac OSX v10.4.10ですが、ついに新バージョンMac OSX v10.5 (Leopard)が今月26日から出荷されると告知されました。

それによると、
Leopardには300以上の新機能が満載され、まったく新しくなったデスクトップにはDockから簡単にファイルにアクセスすることができるStacks(スタックス)という機能が加わったほか、デザインを一新したFinderからは複数のMacの間で素早くファイルをブラウズしたり共有したりすることができます。

また、アプリケーションを開くことなくファイルの内容を確認することができるQuick Look(クイックルック)、アプリケーションのグループを作ってそれらを瞬時に切り替えることができる直感的な新機能のSpaces(スペーシズ)、そしてMac上のすべての情報を簡単な設定で自動的にバックアップするTime Machine(タイムマシン)などが新たに加わっています、となかなか魅力の有りそうな新機能もあり、またまたVistaに水を空けるのか?今から出荷が待たれます。

また、"Stacks" なんて言葉も出てきて、漢字talkの時代を思い起こす様な気がしています。

今回の新OSのコードネームは、"Leopard" ですが、歴代のコードネームを思い出してみると、
Mac OSX v10.0 → Cheetah
Mac OSX v10.1 → Puma
Mac OSX v10.2 → Jaguar
Mac OSX v10.3 → Panther
Mac OSX v10.4 → Tiger
Mac OSX v10.5 → Leopard
と、いずれもネコ科の猛獣、今となっては "Leopard" の次が早くも気になるところです。

2007年10月16日火曜日

噂に聞いていた、ビン詰め「キットカット」を発見・・・

ネスレが、ビン詰めの「キットカット」を清涼飲料の自動販売機専用として全国発売すると聞いていましたが、自宅周辺では全くお目に掛かれないでいました。


それが今日、所用があり立ち寄ったある港区浜松町のオフィスビルの自販機にそれを発見しました。価格は4袋入りで200円ポッキリ。
  

そのビルの周辺の自販機にも全く見られなかったので、何でこんな静かなビルのなかに、ヒッソリと置かれた自販機にだけ有ったのか?見当も付きません。
中身は従前のモノと変わりなく、ビンに入ったモノが清涼飲料と一緒に自販機で買えること自体が面白そぉ〜、なお、ビンに入れると自販機ではスムーズに取り出し口へ出て来るための工夫らしい・・・
正式な商品名は「キットカットジャー」、愛称は「ビンチョコ」。


2007年10月15日月曜日

今さらだけどビートルズの"THE CAPITOL ALBUMS VOL.1"を買った

ビートルズ THE CAPITOL ALBUMS VOL.1
先日、秋葉原へ行った折りに、某家電店のCD/DVD売場へフラリと寄ってみました。最近はレンタルCDをiTunesは取り込む事が多くてCDを買うこと自体がありません。

たまたま、特価セールをやっていてビートルズの大きなパッケージが目に止まりました。"ビートルズ THE CAPITOL ALBUMS VOL.1" 、アメリカ盤(Capitol)と日本盤(東芝EMI)の両方が並べてあり、アメリカ盤は2,000円、日本盤は6,000円くらい?だったと思いました。

中身は音楽CDですから、違いはブックレットだけのはず?で、迷わずアメリカ盤を買ってしまいました。
とは言っても、私はビートルズファンではありません。

自分のiBookのiTunesに収められている楽曲にもビートルズはありません。どちらかと言えば、プレスリーが自分の好みだった事もあり、こちらはたくさんの楽曲が収められています。
まぁーこの際、ヒトツくらいビートルズも有って良いかと思った次第です。

最近のCDにしては珍しく、紙ジャケットに収められた四枚のCDとブックレットが入っていますが、この内容物の収められ方が非常にユニークです。内箱を引っ張り出すと、片側に四枚のCD、反対側にブックレットが入っていますが、それも、真ん中から二つ折りに出来て、なかなか面白いパッケージです。
後で分かった事ですが、日本盤(東芝EMI)は悪名高きCCCD盤、アメリカ盤(Capitol)は極フツ〜のCD盤だそうです。値段も高くて、しかもCCCD盤とは・・・この後に出たVol.2では日本盤(東芝EMI)もフツ〜のCD盤になったそうですが・・・
  




   
いま更に調べてみると、ビートルズの公式CDとしては、2001年6月に日本発売された"THE BEATLES LIVE AT THE BBC" 「ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC」以来約3年半ぶりとなる新譜。"THE CAPITOL ALBUMS VOL.1"「ザ・ビートルズ '64 BOX」として2004年11月24日発売。


アメリカのキャピトル・レーベルが'1964年に発売した四枚の編集盤 "MEET THE BEATLES!"、"THE BEATLES SECOND ALBUM"、"SOMETHING NEW"、"BEATLES 1965"を新たにモノラル、ステレオのダブル収録でCD化。

日本では1976年発売の東芝EMIのアナログ盤を最後にアナログ盤はリリースされなくなり、1987年以来、17年ぶりにアメリカ・キャピトル編集盤がCDで蘇った。全45曲中12曲がイギリス・オリジナル・アルバム未収録曲。1964年当時はモノラル、ステレオそれぞれのレコードがプレスされていたが、本ボックス・セットでは各タイトルごとにまずステレオで一巡、次にモノラルで一巡収録してあり、事実上八枚のアナログ・レコードに相当する曲数を一度に入手できる。

また、マニアの間では長らく中古のアナログ盤でしか聴けなかった音源があらたにリマスタリングされて手軽にCDで聴けるようになったことで、利便性の面でも大変助かる、などと、このCDが世に出てきた経緯がわかり、なかなか曰く因縁のあるCDであることは確か。また、ビートルズファンには、自身のライブラリーに必ず追加されるべきモノではなかったかと推測しています。

2007年10月13日土曜日

AM+FM+短波ファンなら知っておきたい情報満載「ラジオマニア2007」

このところ何かと忙しく買ったままになっていた三才ブックスの「ラジオマニア2007」ですが、久しぶりに手に取ってみました。

先月下旬に目黒へ出掛けた折り、帰り道に立ち寄ったJR目黒駅駅ビルの有隣堂にたった一冊ありました。
実際に書店に列んだのは発行日付からして八月末あたりだったのではないでしょうか。

「AM+FM+短波ファンなら知っておきたい情報満載!」のサブタイトルに引かれ、ついつい手が出てしまいました。コンパクトな感じのA5版で186ページ、1,260円でした。
  
春に出た同じ三才ブックスの「BCLラジオカタログ」が写真集?なら、こちらはそれをフォローするかのような読み物中心の企画編集です。

表紙は「COUGAR115」と「COUGAR2200」で共にBCLブーム全盛時代に登場した懐かしい松下のラジオです。目次は、

巻頭スペシャル特集2本!
サテライト スタジオに行こう!
宮川賢のラジオいぢり
第1章 電波を捕まえろ! 遠距離受信術
 AMラジオ遠距離受信大実験
 いまから、いまこそ!短波ラジオ
 コミュニティFM75局受信の旅
 受診報告書の書き方 
 ループアンテナの達人に聞く
第2章 知られざるラジオ局の裏側
 ワイド番組の裏舞台、すべて見せます
 音声がリスナーのもとに届くまで
 AMラジオの番組制作者研究
 番組のスタッフの好・珍プレー
 ラジオ局の根幹施設
 ラジオ業界用語集
ベリカードコレクション
松下ラジオが持つ魅力
 マニア心をくすぐるラインナップ! 受信グッズリポート
 レトロな昭和のラヂオ
 嗚呼、憧れの通信型受信機
 安く落札してみた
第3章 デジタルラジオを楽しむ!
 デジタルラジオの歴史と今後
 ネットラジオの魅力と可能性を探る
 ネットラジオを始めよう!!
ラジオ番組表 全国AMラジオ局

読み物的には「コミュニティFM75局受信の旅」が興味深かったです。カーラジオで何処まで聴けるか?東京から九州までの1100キロを走破しながらのレポートには「なるほど・・・」と関心するモノがありました。また、カラーページでこのコミュニティFM局のベリカードを五ページにわたった紹介している「ベリカードコレクション」も大変参考になりました。

それに続くカラーページでは、「松下のラジオが持つ魅力」と題する部分。
「なぜ松下に惹かれるのか」「松下マニアなシャックをつくれ!」「松下マニア垂涎の逸品」とまで言わせる内容で、往時のクーガやプロシードにフォーカスしています。
また、中波受信機の王者ソニーの「ICF-EX5」のライバル機として松下の「RF-U700」が紹介されていて、そのフォルムも、今までに例を見ないようなユニークさ、そして操作し易いレイアウトは要チェックです。

その他、東芝、早川、八欧、ナナオラなど「レトロな昭和のラジオ」や、ヤエスのFRG-7700やトリオのR-1000など「嗚呼、憧れの通信型受信機」がカラーで見られるのもなかなか良いと思います。

巻末にある「全国AMラジオ番組表」は中波遠距離受信をする時に、受信内容を確認できて、局名の決め手のヒトツにもなり便利に使えそうです。

2007年10月9日火曜日

Mac OS9とMac OSXの両方に対応するマック専用キーボードが

最近には珍しくMac OS9とMac OSXの両方で使えるキーボードが発売されました。それも「ASCII配列」とは、大変結構なことと私自身は歓迎しましたが・・・JIS配列しか使った事のないマックユーザーにはこの気持ちは理解されないと思います。

ASCII配列のキーボード

私自身は、キーボードに何で「英数」キーとか「カナかな」キーが必要なのか?サッパリわかりません。
ローマ字入力で、CommandキーとSpace Barで「半角」と「全角」は切り替えられるので「英数」キーや「カナかな」キーは必要ないはずなんですが・・・
  
今回はキートップに「かな」が併記されたタイプと全く無いタイプの2モデルが用意され、キーも白色と黒色があるようです。ただし、デザインが今となっては古いアップルキーボードに似ていて(パクリかも?)ワタシ的には好きになれません。
対応OSはMac OS 8.5.1〜9.2.2/ OS10以降対応と、かなり自由度があって、オールドマックを未だに使っているユーザーには良いかも知れません。

仕様は、
■対応OS:MacOS 8.5.1〜9.2.2 / Mac OS X 〜
■キー配列:アスキー配列
■キー数:108
■キーピッチ:19mm
■USBケーブル長:1.65m
■本体寸法:W455 x D165 x H38(mm)
■カラー:ブラック / ホワイト
■対応機種:USBポートを標準搭載しているMacintosh。
■インターフェイス:USB
■製品内容:キーボード本体、ドライバーソフト、日本語マニュアル/保証書
これって秋葉館オリジナルで 9,980円だそうです。

2007年10月8日月曜日

日曜日に秋葉原へクルマで来る人は要注意・・

日曜日の度に、都心を南北に縦断する国道15号線が歩行者天国になります。
北は上野から秋葉原を通過し、日本橋から銀座、そして南の新橋までの区間、昼間に限りクルマの通行が遮断され歩行者が大手を振って行き交います。


この秋葉原中央通りも国道15号線の一部、クルマの居ない路面一杯に人が歩き、あるいはストリートパフォーマンスに興じる者、ロックのライブ演奏に聴き入るグループ、コスプレを取り囲んでの撮影会?など、アチコチに人の輪がたくさん出来ています。

一歩裏通りに入ると、表通り以上の混雑状態で、道行く人々の熱気さえ感じられます。
そんな人口密度の大きい裏通りにクルマが時折進入してくる事があります。別に交通規制は無いので問題はありませんが、肩が触れそうなほど過密な道へ駐車場を探しつつ入ってくるようです。

アキバの裏通りでは、クルマが目の前、一、二メートルに迫って初めて、歩行者は、それを避ける仕草をしますが、ドアミラーの先、ギリギリくらいしか避けてくれません。
  

それ故、ドライバの方はノロノロとアクセルも踏み込めず、クラクションも憚られる雰囲気で、また、歩行者は迷惑そうにクルマを取り囲みながら歩いて行きます。もちろん、クルマを停める所など見つける事は殆ど不可能で、ノロノロと、またこのエリアから離脱する羽目になります。

多くが東京周辺のナンバーで、さすがに品川ナンバーのクルマは見掛けません。この付近、千代田区外神田は小さな駐車場しかなく、多くが満車状態、僅かある路上パーキングも午前中に全てが駐車状態になります。

どうしてもクルマでアキバへ来る場合はJRの線路の向こう側にあるUDXビルの駐車場はお奨め、広くて便利かも知れません。日曜日に秋葉原へクルマで来る人は、迷路のようなアキバの道筋をよく勉強してから来た方がベターでしょう。

2007年10月6日土曜日

最新「薄型テレビ」のオンパレード、「CEATEC JAPAN 2007」

幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2007」へ行ってきました。開催規模は今年も過去最大を更新し、出展者数が895社、小間数は3199小間。


会場も昨年は使用しなかった9〜11ホールを含めて幕張メッセ全施設が使われとても一日では回れきれない規模でした。

この展示会で一番華やかだったのは、言うまでもなくホール1〜3に大型ブースを設けたデジタル家電メーカです。

その多くが近未来の最新「薄型テレビ」を展示。大型化、超薄型化、軽量化、高解像度化などで競い合っている様は正に圧巻でした。なかでも特記されるのは、

目玉は一にも二にも「薄型テレビ」

テレビメーカーやパネルメーカーが「薄型化」で狙うのは,フラットパネルディスプレイのテレビの新たな利用シーンの提案であることは一目瞭然。これまでのブラウン管式テレビの置き換えではなく、絵画のように壁に手軽に掛けられるテレビやホワイト・ボードのように簡単に場所を移動できるテレビなどです。このような新たな利用の仕方を具体化することで、更なる「薄型化」は、今の液晶テレビを進化させるもので、情報家電のコアとしての位置を確実にするモノに思えました。

厚さ2cm位の大型液晶テレビが続出

大型テレビで厚さ1.9cmと薄型化を実現し、大きな注目を集めたのが日立。「次世代薄型TV」と銘打った32型液晶テレビの試作機を3台、シアター型の特別ルームに展示していました。部品の配置の工夫やバックライトを薄くしたことによって、厚さを1.9cmまで薄型化することに成功したようです。

「来年三月から厚さ3.7cmの42型液晶テレビを発売する」と宣言し、製品化で先陣を切ったのが日本ビクター。同社の薄型液晶テレビはチューナなども一体化していて厚い部分でも7.2cm。薄型化の決め手は、プロジェクション用スクリーン技術などで培った光の拡散技術やシミュレーション技術を生かして輝度の均一性を確保したこと。

シャープは,この八月に発表したディスプレイ部の厚さ2cmの52型液晶テレビの試作機を展示。同社の薄型液晶テレビもチューナを内蔵している。それにもかかわらず52型という大画面で,最厚部でも2.9cmという薄さは他社を圧倒しています。

10型クラスで有機ELと液晶が薄型化を競い合う

10型クラスの中型では、ソニーが厚さ3mmの有機ELテレビを製品化。20万円の価格で十二月一日から発売予定。「世界初の有機ELテレビ」をうたう製品をブース中央にズラリと並べた。電流を流すと自発光する有機材料を使い、液晶に必要なバックライトやPDPに不可欠な放電空間を不要にしているそうです。これにより従来のディスプレイ・デバイスとは全く違った圧倒的な薄さを実現。
一方、シャープは、最薄部の厚さが2.88mmと薄い12.1型の液晶パネルを展示。バックライト光源にはLEDを採用している。白色LEDをパネル上辺に設置したエッジライト方式。15型程度までは、この方式のまま大型化できるらしい。








これらの「薄型テレビ」は近未来とはいえ、来年には市販されるモノもあり、いつもながら技術革新のスピードが加速されつつある今を実感した展示会でした。

2007年10月3日水曜日

定番メールソフト「Eudora」は Thunderbird の技術をベースにオープンソース化される

メールソフト「Eudora」の販売を終了すると以下のようにソニック・ソルーションズからメールが届きました。

Eudora 7J for Windows 及び、Eudora 6.2J for Mac OS X ソフトウェア販売終了のお知らせ

弊社では、2006年7月より 「Eudora 7J for Windows」 及び 「Eudora 6.2J for Mac OS X」 の日本での販売業務ならびに日本での Eudoraソフトウェアサポート業務を行い、Windows Vista OS に対応したバージョン及び IntelMac に対応したバージョンをリリースしてまいりましたが、この度、当ソフトウエア開発元との契約期間終了に伴い、日本でのEudoraソフトウェアの開発・販売を終了させていただくこととなりました。

Eudora 7J for Windows 及び、Eudora 6.2J for Mac OS X

現在ご利用中のEudora製品版ソフトウェアは引き続き使用可能です。
販売終了によって使用期間が制限されたり、別途料金を支払って使用しなければならない等の制限は発生いたしません。
※試用版のEudoraソフトウェアをご利用の場合、試用期間終了後は使用できなくなります。

現在サービスをご提供しております、Eudoraソフトウェアの各お問い合わせ窓口 「Eudora カスタマーサービス」、「Eudora テクニカルサポート」 及び 「Eudoraライセンスサービス」 は
2007年12月21日(金) 17時 まで営業を行います。
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漢字talk7のOSで使っていたマッキントッシュで一番最初にインストールしたのが、フリーウェアだった「Eudora」。当時のマックユーザには定番のメールソフトになっていて、直ぐにパッケージ版の「Eudora 3.0」を購入したのを今でも覚えています。

現在でも、Mac OS9のシステム環境で「Eudora Pro 4.0」を使い続けていて、私のメールソフトとしては、デフォルトにしています。
しかし、メールソフトとしては良く出来ていますが、さすがに時代物、HTML形式に対応していないため、最近では、本文に文字データが一切無い、白紙メールが多く届くようになりました。

インターネット経由のメールは、"TEXT形式" で送受するのが約束だったはずですが、いつの間にかOutlookが、デフォルトで"HTML形式"のメールを生成しているらしく、白紙メールが多くなりました。

ルールでは「TEXT形式だ」っと言っても、近頃は送る側にその認識が全く無く?、また、デフォルトが"HTML形式"に設定されている事も知らない人に、クレームを付けても改善は期待出来ません。

残念ながら、マイノリティーとしては泣く泣く黙って引き下がるしかありません。もっとも、Mac OSXに添付のメールソフト「mail」では、何でもOKですから、「Eudora」で読めなければ、別のマックにインストールされた「mail」を使って、少々手間ですが読んでいます。

心配な今後ですが、開発元のクアルコムは、Mozilla Foundationが開発する「Thunderbird」の技術をベースに次期バージョンを開発すると表明していて今年9月にベータバージョン(8.0.0b1)を公開しました。これにより、かつての定番メールソフト「Eudora」はオープンソース化され、Mac OSX(10.2)以上、Windows環境ではXPの使用が推奨されるようで、少々安堵しています。