Translate

2007年1月19日金曜日

昔々、秋葉原で買った短波放送の聴けるラジオですが

短波放送の聴けるラジオは、今回故障してしまったソニーの「ICF-7600」より前、1970年頃にナショナルのワールドボーイ「RF-858」を買いました。BC/SW/FMの三バンドが聴けるモノで、仕様としては他社とほぼ横並べでしたが、当時のナショナルのラジオなかではマニア向け?でデザイン的にかなり凝った作りでした。
ナショナルのワールドボーイ
「RF-858」のカタログ
「GX」なんてネーミングで大々的な宣伝もしていて人気機種になったと思います。今から思えばかなり大きめサイズでしたが、当時としては携帯用として、ごくごくフツーと思われていました。

操作するスイッチ類が全て上部に配置されたスタイル。
TUNEツマミは横、そして小型のメータが正面にありました。このメータはスイッチにより「VU」と「TUNE」そして「BATTERYチエック」に切り替えができて、何となくマニアックでした。

回路的には、ICが一個、FETが一個、トランジスターが八個使われ、AC100Vと単2乾電池3個で動作しました。受信周波数は
 
中波:525kc〜1,605kc
短波:3.9Mc〜12Mc
FM:76Mc〜90Mc

買ってまもなくEUのブランチに出向になり、このラジオを携えて赴任しました。
現地のマンションの窓辺から毎晩必死になってNHKの国際放送「Radio Japan」の受信を試みました。しかし、現地のラジオ放送の混信もありましたが、高出力で放送の「Radio Moscow」や共産圏諸国から発せられるジャミング(妨害電波)に邪魔され一度も聴く機会はありませんでした。

それで「Radio Japan」は諦め、隣国ルクセンブルグから中波で放送していた「Radio Luxembourg」を毎晩聴く事にしました。
番組名は忘れましたが、毎晩、当時のユーロビートのヒット曲を延々と深夜まで放送していて、DJの語り口調がとてもユニークで面白く、フランス語の分からない私にも雰囲気だけは楽しめました。
ニュースは専らイギリスのBBCに頼っていましたが、意外と早口の英語で所々しか理解出来ませんが唯一の情報源でした。

このラジオは帰国時に、サムソナイトのバッグにお土産を詰めるスペースが足りなくて、現地の同僚に譲り、帰国後、同じモノを秋葉原で買い求めた記憶があります。

それから十年後、1980年頃ですが、ソニーから「Voice of Japan」とネーミングしたジャンボ級のラジオが鳴り物入りで発表され、その仕様にただただビックリしました。

ソニー 「ICF-2001」
「ICF-2001」、型番からして二十年後の21世紀を印象づける様な先進的なネーミングでした。テン(10)キー入力で受信できるラジオは民生用としては最初と思われ、長波から中波、短波それにFM帯まで受信出来る画期的な仕様でした。当然ながらPLL方式を採用し周波数をダイレクトに入力できる方式で、それだけでもマニアに「スゴ〜ィ」と言わせるに十分な新機能でした。受信周波数は、

長波、中波、短波:153kHz〜29.999MHz
FM:76MHz〜108MHz

プッシュスイッチとリニアボリュームなどが多用され、ツマミの様な回すモノが無いデザインで斬新的でした。しかし、キーの接触不良や液晶不良もあり、何度もソニーへ修理に出すはめになり、結果的には廃棄の運命になってしまいました。
しかし、五年くらい後に、その経験が生かされた改良型?の「ICF-2001D」が出たようでしたが、買う気にはなりませんでした。

「ICF-2001」で、一番の思い出は、1983年秋に出張で行った中国の瀋陽(昔は奉天とも言ったらしい)のホテルで聴いた「Radio Japan」の報じる、大韓航空機爆破事件のニュースでした。

大変ショッキングなニュースでしたが、撃墜したソ連の戦闘機がミグだとかスホイだとか毎日事の成り行きをワッチしていました。瀋陽は、日本列島の真西方向で、夜間には中波で東京のTBSナイターなども良好に受信出来て、内地の出来事はそれなりに分かっていました。

このラジオは大きく重く電池の消耗も激しく、結果的にあまり活躍の場もなくリタイアしました。
しかし、これが後のソニーのオールウェーブ・ラジオ「ICF-SW77」や「ICF-SW55」にまで繋がる、記憶に残るモデルだったと思います。
それでも、ネット社会が広がりをみせるなか、この様なラジオは早晩消え行く運命なんだと思うと少々寂しくも思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿