月刊誌「東京人」11月号 |
前日は土砂降りだった東京だが、当日はそれがウソだったような上天気で、自衛隊機が抜けるような青空に五輪の輪を描いたのを鮮明に覚えている。
先の大戦で壊滅的な被害に遭った東京の復興が、オリンピック開催へ向けて一気に加速された。
正に首都東京のインフラが大胆で且つ大規模に整備され、そこに住む者の生活様式まで一変した。
首都高速道路の整備、新大阪まで三時間余で走る新幹線、羽田空港に直結したモノレール、数々の名勝負の晴れ舞台・国立競技場、女子バレーで注目された駒沢オリンピック公園、ライフスタイルを変えた団地の出現、白黒からカラーテレビに買い替え・・・などは、その渦中に居た者として、いずれもが今となっては懐かしい。
また、日本中を熱狂させたアスリート達を今も忘れない。
テレビ視聴率90%を越えたと言われる東洋の魔女、オリンピックの名花・チャスラフスカ、素足のランナー・アベベ、国立競技場に唯いつ日章旗を揚げた円谷幸吉、日本最初の金メダリスト三宅義信、ヘーシンクに抑え込まれた神永、100mを10秒で走り抜けたヘイズ、ウルトラCの演技・遠藤幸吉などなど、今でも国立競技場の外壁にその名を残している。
奇しくも、50年目のこの日、国立競技場のシンボルとも言える聖火台が、改築のため取り外された。いよいよ、2020年へ向けてのプロジェクトが目に見える形で始動したようだ。
たまたま立ち寄った書店で、目にした月刊誌「東京人」の11月号。「オリンピックと都市東京」と題し、1964年の変貌と次回2020年への期待が綴られていて興味深く読んだ。
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