秋葉原の裏通り、いつも立ち寄る中古PC関連のショップで珍しいモノを見付けました。それはアドビのDTPアプリ "inDesign Ver. 2.0" でしたが、迷うことなく、その場で買いました。
アドビは以前から "PageMaker" というDTPアプリを販売していましたが、DTP業界では定番となっている "QuarkXPress" には機能的に負けていました。その状況を何とか打開するため、1999年、"Illustrator"や "Photoshop" との連携を持つ "InDesign" を新たに開発し発売しました。
タイミング的には、Mac OSX が登場する前のことで、最初は Mac OS8.5 or later 対応でしたが、2002年のリリース、Ver.2.0 では Mac OS9 と Mac OSX(Ver.10.1)に対応しました。
これ以降、ライバルの "QuarkXPress" の Mac OS X対応が遅れるなかで、Mac OS Xおよび OpenTypeフォントに完全対応し、高度な組版能力とデザインの自由度を兼ね備え、それまで独り勝ち状態だった "QuarkXPress" のシェアの幾分かを奪う事に成功しました。
これ以後は着実にシェアー拡大していて、確固たる地位を築きつつあるようです。なお、最新版は、"inDesign CS5 (Ver. 7.0)" が今年の五月にリリースされています。
私自身は、 "QuarkXPress" も "PageMaker" も使った経験がありますが、パーソナルユースとしては "PageMaker" の方がワープロ的なところもあり、また、価格も安くて常用して来ました。
しかし、"PageMaker" は、この "inDesign Ver. 2.0" がリリースされた事により、 Ver.7.0 for Mac OS9で最終バージョンとなり、Mac OSXに対応したバージョンは開発されませんでした。
一太郎やWORDとも縁切りして、 "Aldas PageMaker Ver. 4.5" の時から付き合って来ました。しかし、今では唯一 Mac OS9が走る PowerBook G4 で使えていますが、他のアプリとの連携では、なかなか思うようにいかないケースが多くなり Mac OSX への移行を思案していたところです。
そんな時に、この "inDesign Ver. 2.0" と偶然にも遭遇しました。中古ですが製品版で、もちろんシリアル付き、"ATOK for Mac" を買うほどの価格だったので、渡りに舟で購入しました。
まずは、Mac OSX(10.2) の PowerBook G4 にインストールしていますが、試しにインストールした、別の Mac OSX(10.3) の PowerBook G4 でも今のところは問題なく?機能しています。流石に IntelMac は遠慮していますが、これで当分は、手持ちの多くの Old Macで文章編集がスムーズに出来る環境が整い万万歳です。
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