NEC PC-8001mk2と上に載っている小箱がカラーアダプターPC-8044K |
価格もさることながら、「パーソナルコンピュータ」って、何かもの凄いことが出来そうな機械だが、どの様に使いこなすかのか、今で言うソフトウエア的なことがアマチュアまで普及する以前の時代で、遠くから眺めているのが精一杯でした。
PC-8001の登場から四年後、メインメモリ64K + VRAM16K、フロッピーIF、拡張スロット内蔵など、機能を強化し、しかも価格を128,000円に下げたPC-8001mk2が発売されました。
この頃になると、いわゆるパソコン(マイコンとも呼んだ)雑誌が、多くの出版社から発行され、アマチュアでも何とか使いこなせそうな時代になってきました。また、NEC以外でもこのパソコンを商品化する大手企業も出てきて普及に弾みが付いた時期でした。
そこで、意を決して秋葉原の石丸電気へ行き注文しました。
市場には各社のパソコンが出揃っていましたが、NECのPC-8001mk2がダントツの指名買いで、予約しないとその場での持ち帰りが出来ないほどでした。それでも何とかゲット、しかし、カラーモニターなどは買えませんでした。純正モニターはパソコン本体より高く二十五万円くらいしたと思います。
モニターが無ければパソコンはタダの箱、しかし、無銭家?の為にNECは特別のインターフェースを用意してくれていました。それが、モニター出力をテレビの2チャンネルの電波に変換してくれるアダプターです。つまり家庭にあるテレビをそのままモニター代わりに使える訳です。
当然解像度は良くありませんが、少ない投資でそこそこの画質、多くのアマチュアはそれでも満足していました。もっとも、キャラクターベースで横80字20行での表示ですから何とかなっていたのかも知れません。
パソコン雑誌に掲載の実用プログラムやゲームなどのプログラムを、N-BASICの文法に従って一行一行キーボードで打ち込んだりして遊んでいました。タイトーのインベータゲームの移植版なども、意味不明の文字列(マシン語)を延々と何日も掛けて根気よく打ち込み、RUNした時にゲーセンさながらの画面と効果音・・・これが8ビット機か?と疑うほど超高速で動くインベーダーに驚くやら感激するやら、今は昔、ほんの二十年前の出来事でした。
ただ、この段ボール箱には別の物が入っていて本体は他の場所に保管してあるはず、いずれ私のお宝(ガラクタ)PC-8001mk2を発掘してみたいと思っています。
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