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2008年2月13日水曜日

中波も短波も、BCLには、やはりアンテナに負うところが大きい

中波や短波による遠距離受信、いわゆる、遠くからの中波放送や海外からの国際放送を聴く、BCLブームがあったのは今から三十年ほど前になります。


そのブームは五年間くらい続いたでしょうか?市販のBCLラジオも家電大手の各社が競作し、ドンドン性能もアップ、ブーム当初では想像も出来なかったほど高性能のモノが次々と出揃いました。
ICF-SW7600GR
しかし、ブームが頂点に達したか?と思われた1980年代初め頃、線香花火が最後の一瞬に大きく輝き消えるサマに似て、このブームは収束してしまいました。

それから四半世紀が経ち、リバイバルの兆候は定かではありませんが、根強いファンは居るようです。

今では市販されているラジオも、松下電器とソニーが多くのシェアーを占めていますが、長波、中波、短波放送を聴ける "BCLラジオ" と呼べるモノは、ソニーの "ICF-SW7600GR" だけと言っても過言ではありません。

それも、BCLブーム時代のラインナップと比べれば中程度のランクで、欲を言えば、もう一つ上のクラスが欲しいところです。
無い物ネダリは無意味ですが、今はこの "ICF-SW7600GR" で聴いています。

在京のFM放送は東京タワーから近いところなので文句なし、中波放送も東京の局は良好に受信できます。ただし、鉄筋構造の集合住宅のためか?短波放送は雑音だけでNSBも含め全く駄目。
BCLを志す者としては、中波での国内遠距離受信や海外から送信されている短波放送を必至の思いで聴く為の努力しています。


電波を良好に受信する為には、一にも二にもアンテナの性能が物を言います。室内にビニール線を引き回しても、ある程度は受信の感度が上げられると思います。

しかし、アンテナは本来、周囲に広い空間の存在が不可欠です。とは言っても、住宅密集地区では、大きなアンテナの架設は隣近所の手前からも難しかったりします。
それで、今はソニーのBCL用のアンテナ "LW/MW/SWワイドレンジアンテナ AN-12" を試用しています。

隣近所と接近している家とかマンション住まいで、大きなアンテナを上げたくても上げる場所が無いとか、そんな時にコレを窓際に設置してみたり、ベランダの手すりに付けられれば、感度はグ〜ンとアップします。

AN-12
私は、家族の目もあまり届かない、エアコンの室外機の支柱に取り付けました。付属のケーブルは12mなので、室内での引き回しも考慮しての場所決めになります。
付属のアンテナは三段階に伸縮出来るロッドアンテナですが、もちろん全部引っ張り出して全長1.5mの状態で使用します。

このアンテナで拾った電波は基部に有る広帯域アンプでおそらく約20dB(約10倍)程度に増幅し、ラジオの方へその電波を導いている様に思われます。

ですから、長波、中波、短波の感度を簡単にアップしたいと思っておられる方にはお奨めかもしれません。ただし、FM放送には非対応です。
国内の中波放送でも東京から北海道や九州までの大電力局の殆どが大なり小なり聴こえます。

また、今まではノイズしか聴こえなかった短波放送も、NSBやRadio Japanをはじめ海外からの賑やかな音楽やニュースが受信出来る様になりました。


"ICF-SW7600GR" は、このアンテナをダイレクトに接続できますが、他のアンテナを繋ぐことは禁止らしいです。この "EXT ANT" には、ソニー純正の外部アンテナ用に直流電圧が掛かっている為のようです。


他のラジオ用には、同梱されているアンテナカップラーを使うことで、同様の効果が期待できます。アンテナカップラーをラジオに近づけて、その向きや位置を変えると良好に受信できます。


窓から遠い部屋の中では指向性が顕著になることがあり、私は過去に何度も修理して今日まで延命している "ICF-7600" で、NHKのラジオ深夜便を聴く時に使っています。

これを近づけるだけなので、ラジオ、ステレオコンポ、ラジカセなど、機種を選ぶことなく使えてある意味、便利です。

AC-E90M
中波や短波放送を聴きたい人、AMのノイズで困っている人には救いになるかもしれません。中波の感度アップにミズホ通信から発売されている大型ループアンテナ(UZ-8DXS)もそれなりに効果はあると思いますが、回転させたりするので、物理的に設置場所や大きな空間を必要とします。狭い部屋では、その取り扱いは厄介かもしれません。

それに比べて、こちらは長波から中波、短波までカバーしていて使い勝手は良いと思います。
単三乾電池四本を使用しますが、BCLを始めると長時間になり、私の場合は一週間は持ちません。

それで、秋葉原へ行ったついでに9VのACパワーアダプターを買ってきました。ACパワーアダプターって、多くの場合は付属品として製品に同梱され、単体で購入することが無かっただけに、値札の数字を見直したほどでした。

それでも、AC使用になって聴いても聴かなくてもスイッチオンの時が多くなり、昼間はFM、夜は、MWとSWを聴く時間が長くなりつつあります。

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