都内でも大学のキャンパスがより多く集まっている駿河台周辺。そんな街の一角に在る古書店へ立ち寄りました。
古書特有の臭いのする書架の間で立ち読みする何人かの背中をすり抜け、奥に向かいました。
そこには、いわゆるラジオ雑誌がタイトルごとに並んでいる一方で、無造作に平積みされたモノもありました。
そんななかに、大ざっぱに紐掛けされた "ラジオ技術" が目に入りました。
現在のラジオ雑誌の多くがオーディオ専門誌を指向していますが、その昔は、ラジオ、テレビ、オーディオ、アマチュア無線の自作者向け総合誌で、"ラジオ技術" もそんな雑誌の一冊でした。
近寄って手に取ると、何と一番上は昭和22年4月号(創刊号)です。私も昭和二十年代の "ラジオ技術" は何冊か持っていますが、創刊号にお目にかかるのは初めてのことでした。
この紐掛けされた "ラジオ技術" は、昭和22年4月号(創刊号)から昭和23年10月号までの十一冊が束ねられているようです。その内訳は分かりませんでしたが、この一束?で何と三万円だそうです。
正にコレクターズ・アイテムなのかも知れませんが、私には高すぎて手が出ません。せめて創刊号だけなら買ってもいいとは思いました。
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