2008年6月のあの忌まわしい事件から二年半が過ぎた。
事件後の六月中旬から休止している秋葉原の歩行者天国について、地元町会や千代田区、万世橋警察署、秋葉原電気街、商店街の関係者らによる街づくりの検討会で議論され、今年の七月には再開の話もあったが実現しなかった。
理由は定かではなかったが、参院選の日程次第で、実施が大幅にずれ込む可能性もあるとか・・・報道されていた。
それが、ここに来て、来年一月二十三日から再開すると急遽?決まったようです。
以前は、日曜と祝日でしたが、日曜日に限定され、従来よりも200m短い600mの範囲で歩行者天国は実施されるようです。
時間は三月までは午後一時から五時、四月以降は午後一時から六時となるらしい。
これまでに、秋葉原電気街振興会が現場となった中央通り沿いの約600mの間に防犯カメラを設置したほか、地元町会と電気街、商店街が月1~2回週末に中央通りやその周辺の通りなどのパトロールしているとされるが、これだけで再開への理由付けが出来たとするのは些か懐疑的です。
今でも、中央通りにはパトカーが常駐し、制服警官もアチコチに立っていて、挙動不審の人物や迷○服風の男が職質されているのもしばしば目撃され、防犯カメラの設置以外に目に見えるような安全・安心の環境が整ったとの実感はありません。
この再開で心配なのは、事件現場にその爪痕を示すものは何も残っておらず、ここを通る多くの人々の記憶から事件が忘れ去られてしまったことです。
ただただ、不景気で集客力の弱くなっているアキバの電気街・商店街の思惑だけが先行する、歩行者天国再開の様な気がしなくもありません。
事件前とまったく同じ歩行者天国に戻るだけでは、二年余、中止していた意味がないと思います。
しかも、地元には今でも根強い反対があることは事実。
周辺では深夜、けんか騒ぎなどのトラブルが絶えず、食べ物の包みなどが頻繁に放置されたりもする。それ故、歩行者天国をやらないで済むなら、やらないでほしいというのが地元住民の本音らしい・・・
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