花見客の多くは、九段坂を上り、田安門から北の丸公園へ入るが、時として、ラッシュ時の駅階段の様な混雑も予想され、今回は反対側の清水門から公園へ入った。
正直言って、公園中央の広場には桜が少ない。
日本武道館と牛ケ濠 |
大きな池の北寄りに列をなして開花しているところがあり、そこではシートを広げ手弁当を楽しむ家族連れの姿が多く見られた。
多くの花見客は、その横を足早に通り抜け公園西側の急勾配を上る。その先で行き止まり、急に視界が広がる。かっての江戸城の城壁部分の崖の縁に立つことになる。
眼下の千鳥ヶ淵を臨む城壁から、満開の桜が濠を覆い隠すように伸びている。
北の丸公園の桜は、都内でも屈指の大きな枝振りだが、いずれも老木で、台風や強風によると思われる倒木も目立ち始めた。
ここでは見上げるのではなく、眼下のお濠へ向けて枝を伸ばす桜を見下ろすカタチでの花見となる。既に満開を過ぎ、花散らしの春風に、濠の水面は花弁が吹き溜まり、淡いピンクの文様を見せている。
北の丸公園は皇居外苑内でもあり、車座の花見酒は禁止、上野公園とは対照的に酔客はゼロ。花見客が静かにそぞろ歩きながら満開の桜を愛でる、数少ない花見処だ。
花散らしの春風に、花弁が吹き溜まり、淡いピンクの文様を描く千鳥ヶ淵 |
正に桜花爛漫、手弁当で花の下に集う花見客 |
この時期にだけ、長蛇の列で待つ貸しボート |
公園内の池の畔に、ぽつりと満開の若木 |
陽光と真正面から相対し、花見には眩しい午後の千鳥ヶ淵 |
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