3月に行なわれたアルガルベ・カップでは低迷し、それに続く、W杯カナダ大会のグループステージも心配していた。
しかし、手堅く三戦全勝で、前回のウイナーとしての面目は保てたように思った。ただ、決勝トーナメントは、そんなに甘くなく、一戦一戦がハラハラ、ドキドキで、思わず目を閉じてしまいそうになるシーンも多くなった。
なでしこジャパンの準優勝を扱った雑誌と付録の大判ポスター |
それでも、勝ち星を重ね、決勝戦まで進出した「なでしこジャパン」は見事だった。
決勝戦は、これまで負け星ばかり喰らっている相手だったから、大方の予想でも、結果は知れていた。
四年前を思い起こせば、延長残り数分、宮間のコーナーキックにキャプテン澤の渾身のキックがワンバックの肩を掠めてネットを揺らした。その後の数分間はアメリカの猛攻に遭ったが尽く跳ね返した。続くPK戦、追う者が奇跡を自ら呼び寄せた形での初優勝だった。
今回、終わってみれば、準優勝、今の「なでしこジャパン」の実力そのものかも知れない。
常勝、アメリカと互角に組むには、まだまだ、色々な改革が必要だろう。
前回のW杯ドイツ大会から翌年のロンドン五輪を経て、今回に至るも主力になる選手の顔ぶれは正直言ってお馴染みが多い。
安心して観て居られる反面、若手が少なくて世代交代が進まず、将来に不安を残す事にもなる。リオ五輪に向けて、どの様な改革をして行くのか?興味もあり、また、心配でもある。
しかし、三十数年の歴史がある日本の女子サッカーは、長い不遇の時代を経て、その時々の選手達の努力の積み重ねの結果が、遂に四年前の初優勝となった。その翌年のロンドン五輪は銀メダル、今回は準優勝と、上位に居ることだけは確かで、リオ五輪に期待するところも大きい。
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