先日、ふと思い出す事があり "山川惣治" をキーワードにしてネット検索してみました。
久しく忘れていた人の名前ですが、検索結果に驚きました。このキーワードでぞろぞろと出てくる山川惣治のプロフィール。こんなにたくさんヒットするとは、知らなかったのは自分だけだったのかと少々意気消沈。
山川惣治って言えば、何たって "少年王者" や "少年ケニヤ" を代表作とする、昭和20年から30年代に掛けて活躍した絵物語作家です。
今年の三月に生誕100年記念出版として "山川惣治" をタイトルに発行されたこの本は、少年王者をはじめ彼の名作の名場面集が一冊に纏められていました。
当時、私が愛読した、"少年王者" は、山川惣治の出世作であり、集英社の "おもしろブック" に連載され、密林のなかで孤児となった日本の少年が苦難を乗り越え、最強の王者になっていく絵物語です。
後には単行本も出版されましたが、今から思えば、ワイズミュラー主演のアメリカ映画 "ターザン" のパクリとも言えなくもありませんが、冒険・愛・ロマンで、戦後間もない日本の子供達を勇気づけた名作である事には間違いなさそうです。
魔法の笛を吹き鳴らし少年王者の命を狙う魔神ウーラや、怪力の持ち主で頼りになる味方のザンバロ、危ういところでは、いつもライトニングジープで現れる謎の怪人アメンホテップも忘れられないキャラでした。
それで、早速ながらこの生誕100年記念出版の "山川惣治" を買い求めに神田神保町へ出掛けました。靖国通りの書泉グランデへ立ち寄ったところ、在庫切れと言われ、しかたなく少し先の三省堂本店の一階で店員にパソコン検索をして貰ったところ四階に一冊あると言われました。
その四階も広くて、それらしいジャンルの棚を隈無く探しても見当たらず、半ば諦めつつ近くに居た店員に、下で言われた "らんぷの本" の棚と言うキーワード?を告げると、直ぐに案内してくれました。フロアの一番奥の方で、殆ど人影のない隅の棚にたった一冊ですがありました。直ぐ手に取りCASHDESKへ向かったのは言うまでもありません。
コメント(アーカイブ)
こちらも山川惣治のファン。
伊藤一刀斎の末裔、伊藤彦造のペン画には敵わないが、資料の少ない時代に動物の動きを克明に描写するデッサン力がすごい。
これら動物をデジカメ撮影して模写しているのですが、印刷-撮影-表示-模写段階で少しずつ解像度が落ちてきて、とても完全な模写は無理です。
最近「少年ケニヤ」第一巻に現れるカバを模写してアップしました。ただいまライオンを製作中・・・。
Posted by ゾーロク at 2009.8.27 16:19:06
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山川惣治の絵には子供心をわくわくさせ、想像をたくましくしたものです。当然テレビなど無い時代ですから。ラジオドラマ化もされ「大アフリカの高原に、雪を頂くケニヤ山」で始まる歌詞だったと思います。主人公ワタル、ケート、セガそして大蛇などが登場していました。
Posted by とも at 2010.6.15 20:55:38
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