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2007年2月1日木曜日

SL-10 は、LPレコードジャケットサイズのレコードプレーヤー

「SL-10」は、1979年に発売されたTechnicsブランドのレコードプレーヤーです。
当時のレコードプレーヤーを知らない人にとっては、「それで・・・」と一蹴されそうですが、「LPレコードジャケットサイズ」だけでも「凄〜い」と言わせるに十分のインパクトがありました。
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しかし、単にそれだけでは子供騙しみたいですが、スペックを見て「これはただ者で無い」と、誰もが驚きました。

■ターンテーブル形式:クォーツフェイズロックドコントロールダイレクトドライブ ■ワウ・フラッタ:0.025%W.R.M.S(JIS C5521) ■SN比:78dB(IEC98A weighted) ■トーンアーム:ダイナミックバランス型リニアトラッキング/ジンバルサスペンション軸受構造 ■トラッキングエラー角:±0.1°以内 ■付属カートリッジ:EPS-310MC ■電源:AC100V 50/60Hz ■DC12V ■消費電力:16W ■外形寸法:315(W)x315(D)x88(H) ■重量:6.5kg
 


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そして極めつけは、何と価格が十万円。並の性能でなく、価格も並はずれでした。
更に言えば、1980年 Gマーク第1回グッドデザイン大賞、通産大臣賞、HI-Fiグランプリ受賞などなど、格好良さと品格のあるデザインも「SL-10」の価値観を高めたと言っても過言ではないでしょう。

しかし、このテクニクス「SL-10」が登場した数年後、1980年代にはCD(コンパクトディスク)が登場し、しだいに、一般大衆からLPレコードは忘れ去られて行きました。
そんな意味ではアナログレコードの時代の最後を飾るに相応しい超弩級のレコードプレーヤーだったかもしれません。因みに、私の所有する「SL-10」も、久しく出番が無く、これからも無いと思われ、手狭な事もあり廃棄の道を選択しました。

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