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2008年7月23日水曜日

世界5局の標準電波に対応したデジタルウォッチが思い起こさせるモノ・・・

少々訳ありで電波時計をプレゼントされました。

今の自分は一分一秒に追われる様な生活ではないので、必需品では無いと言うと嘘になりますが、出掛ける時にはやはり腕に付けて出ます。

今春、発売になった世界5局の標準電波に対応した電波受信機能と蛍光灯のわずかな光でも駆動する充電システムを搭載した角型フォルムの "G-SHOCK" 。

何でも二十五年前の初代モデルの文字板レイアウトに加えて、文字や縁取りなどカラーリングも継承したアニバーサリー・モデルだそうです。

"G-SHOCK" って最新のテクノロジーが凝縮されたタフな腕時計としての認識はありますが、これまで特に自分用として考えた事はありませんでした。

今まで腕にしたヤツを思い起こしてみると、学生時代に何個を取っ替え引っ替え使いましたが、どれもオヤジのお古だった様に思います。当時は、腕時計もそんなに安いモノでなく、極論すればカメラ同様に財産の一部だったのかもしれません。

就職するので、初めてORIENTの二針で小さな秒針が付いた腕時計を五千円くらいで買った様に思います。

しかし、本当は秒針も同軸になっている、いわゆる三針が欲しかったのですが高くて買えなかった・・・当時の学卒者の初任給は二万円足らずでした。

1970年頃、突然、海外出張を仰せつかり、何しろ初めての事でもあり色々と身支度を整えた。その時に奮発して三針の "SEIKO LORD MATIC" を二万円くらいで入手しました。念願のモデルで八年ほど使用しました。

1970年代も後半になるとデジタルウォッチも安価になってきて、アナログ時計はドンドン姿を消していきました。ちょうどその頃に、液晶で世界地図が表示され世界の主要都市の時刻にワンタッチで切り替えられる "WORLD DIGITAL WATCH" がSEIKOから発売になり、飛びつく様にして買いました。

スタンダードのデジタルウォッチは一万円台で買えたのに、これは破格の四万五千円もしました。
これはとても気に入っていてその後、海外出張もそこそこあり、電池交換をしながら二十年ほどでしたが、たいへん重宝しました。

しかし、さすが液晶の製法技術がふた昔も前のモノで、表示部の劣化が進み実用に耐えるギリギリまで来た様に思われリタイアさせました。

これに代えて、買ったのがSEIKOの逆輸入時計。三針はもちろん、小さな二針時計と60秒時計、30分時計が付いているいま風の時計です。

デザインも機能も満足していますが、唯一、アナログ時計の宿命か?大の月と小の月の判別が出来なくて、二ヶ月に一度、月初めに日付の小窓の数字を見ながら"31" から "1" に送ってやる必要があり面倒と言えば面倒です。当然、クオーツですから、時報に合わせる必要もなく、合っていて当たり前の精度で不自由はありません。

それが、ある日突然の様な "G-SHOCK" の登場で、時刻合わせも電池の交換もフリーになり、これから先、何時まで時を刻み続けるのか?私の人生との競争になるのかも知れません・・・

 
余談ですが、
日本の標準時間は、40kHzの標準電波が国内二カ所から送信されていて、それを電波時計で受信して時刻を較正する仕組みになっています。

その電波の大元を管理しているのが、東京都小金井市にある情報通信研究機構(NICT)です。

たまたま今週末に研究施設の一般公開があります。情報通信研究機構って馴染みがありませんが、私達の年代の人には電波研究所と言った方がわかりが良いかも知れません。

昔は、5MHz/10MHz/15MHzの標準電波(JJY)を24時間出していて、周波数の基準と時刻の基準として利用した方も多いと思います。

時刻について、改めて勉強したい人は是非行かれる事をお奨めします。

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