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2015年10月27日火曜日

月のこよみ2016、月の蘊蓄を肥やすに役立つかも、

小春日和に、神田神保町界隈を散策していたが、フラリと三省堂へ立ち寄ってみた。
いつもは自然科学や理工学図書の階へエスカレーターで直行するが、ひとつ下の階で下りた。

前々から気になっていた星図の図書を探す為であったが、その関連は見当たらなかった。
宇宙とか天文に関わる本がたくさん並んでいたが、「月のこよみ2016」と言う小振りの本が平積みされているのに気付いた。
発売から間も無いと思われ、手に取ってみたが、B6版にしては意外と軽いのが第一印象だ。


百ページほどだが、パラパラとページを繰ると、書名の通り、月に関する諸々が記述されている。

つまり、来年(2016年)の毎日の月の満ち欠け、月の呼び名、旧暦、二十四節気、潮の干満、毎日の月の出没時刻、毎月の星空などが簡潔に解説されている。

メインは、一年十二ヵ月、毎月の月の満ち欠けや見え方がカレンダー風に図解された「月ごよみ」だ。

更に、毎月の星空の様子が分かる「星空ごよみ」や 2016年から2019年までの「新月/上弦/満月/下弦/新月」が時系列的に整理されている。
また、「旧暦と新暦」や「二十四節季」、「七十二候」など、季節の移ろいに関わって暮らす人々には欠かせない記述もある。
ひとつ難を言えば、「月のデータ」にある、朔望月とか恒星月、分点月・・・などの記述、博識な人には理解できても凡人に珍紛漢だ。

表紙の裏側、俗に言う表二に「2016 MOON CALENDAR」があり、裏表紙の裏側つまり表三には「MOON MAP」がある。どちらも折り返されていて、広げると倍ほどの紙面となり分かり易い。

B6版の小振りの本であり、座右に置いて、日々の月の満ち欠けを知るには打って付けかもしれない。

余談だが、
この本を監修した国立天文台の相馬 充さんが、NHK BSプレミアムで放送のコズミックフロント☆NEXT 「キトラ最古の天文図のミステリー」に出演していたのを偶然だが視た。

最後に蛇足だが、
カラー印刷でありながら、控えめな色使いが目に優しいが、主文となる毎月の「月ごよみ」の文字(font)が、ルビ(ruby)ほどに小さく、この歳のこの目には、眼鏡の世話になっても、なお厳しいモノがある。
読者の年齢層を計り兼ねるが、高齢化が進む昨今ゆえに、判型を二倍のB5版にすれば、文字も四割増しのデカ文字?になり、少しは読み易くなるだろう。
すこし先だが「月のこよみ2017」に期待するところ大なり。

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