Translate

2008年4月6日日曜日

青山墓地は吹く風に花弁が舞い降りて

都心にある霊園としては最大級の青山霊園へ桜を見に行ってきました。地元では昔から青山墓地と言って霊園と口にした事はまずありません。

左のビルは六本木ヒルズ

青山の地名は、美濃国郡上藩の藩主だった青山家の下屋敷があった事に由来しているそうですが、いまは東京都が管理する公営墓地になっています。
墓地自体は西麻布から神宮外苑方向に上がる丘の斜面と頂上に二分して広がっていて、墓地を南北に貫く一車線の一方通行の道の両側に桜並木が続いています。

六本木ヒルズも間近に見えますが、都会の喧噪もここまでは届かず、吹く風と野鳥の囀りだけが聞こえてくるだけの静かな場所です。最寄駅は東京メトロの外苑前。徒歩でここまで来るには少々時間も掛かり、花見客はそれほど多くはありません。

それに、墓地ゆえに花見酒は禁止されていて、腰を下ろす場所も無く、ただただ、静かに歩きながら花を愛でるだけです。しかし、墓地に車を乗り入れ、奥に通じる参道にシートまで敷き、車座の花見酒をやる輩もいます。カラオケこそ聴こえませんが、時折ひびく嬌声に野鳥がパッと飛び立つシーンもあり、心痛む思いです。


0 件のコメント:

コメントを投稿