今はどのメーカも小型のいわゆるミニコンポが主流で、ひと昔前のオールインワンタイプのラジカセを少しグレードアップしたようなモノが多く高級感など全くありません。
しかし、1970年代後半から1980年代半ばまでは、こういったコンポーネント形式のオーディオシステムの全盛時代。自分の好みや予算それに設置場所などを考えながら、FMチューナーは TRIO、アンプは SANSUI、スピーカは PIONNER などとシステムを考えるだけでも夢のあった時代でした。
メーカもヒトツヒトツに思いを込めて、独自の個性的な製品を多種多岐にラインナップする、正に物作りに夢さえあったバブル期でした。
そんな時代に、買ったのが、今回やっと日の目を見たトリオのFMチューナー KT-4700G(上)とアンプ KA-4500G(下)です。
いずれも、フロントパネルは通常より50mm長い480mm幅で、左右に取っ手が付いたオーディオコンポーネントとしては珍しい、ラックマウント仕様のモノです。
アンプは40W+40Wのスタンダードな仕様ですが、FM/AMチューナーは、当時としては珍しいオートチューニングで、スイッチを押すとダイヤル指針が右に左に小気味よくスライドし、いまトライしてもなかなか面白いメカです。
しかし、今の時代は、PLLによるプリセットチューニングが当たり前ですが、この当時はチューニング機構をモーターで制御して選局する、言ってみれば非常に原始的なやり方、正同調時にピタリとモーターを止めるのに苦労したと思われます。
それ故、FMチューナーの特徴である大きなチューニングノブが無いので、何となくチューナー然としないところが好き嫌いの分かれ目になったようです。
いつ頃の製品だったか?当時のカタログで調べてみると
1979年当時のカタログに 新製品 として掲載されていました。
今はただただ懐かしく見入るだけですが、一応動作はするようです。
トリオのオーディオ総合カタログ(1979年)から抜粋
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