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2010年6月7日月曜日

十五年前の PC-98を、やっとリサイクル処分に

今さらの感はあるが、Windows95 が今でも快適?に動く NECの PC-9821Xa7C8 に引導を渡す時が来ました。相棒の17インチマルチディスプレイ PC-KM173 も道連れです。

買ったのは、今からちょうど十五年前のこと、NECの PC-98としては Windows3.1 がプリインストールされた最終モデルでした。時は1995年、秋に発表が予定されていた Windows95 への無償アップグレードが約束されていました。


クロックは 75MHz、RAMは 4MB x 2、850MBの HDDが搭載されていて、この当時として標準的なスペックでした。相方の 17インチマルチディスプレイ PC-KM173 の第一印象は、バカでかく、しかも 21kgもあることでした。しかし、その重量級のカラーモニターは、ダテではなく、スペックも充実していました。

MultiSyncと称していたように、
表示解像度は、きめ細かく対応していて、
PC-98シリーズでは、640 x 400 から 1280 x 1024、
IBM PC/AT互換機では、640 x 340 から 1280 x 1024、
マックでは、640 x 480 から 1024 x 768まで、
当時の多くの PC/Macに問題なく接続できました。

この時は、純正同士のコンビですから、快適に使えて当時としては申し分ない様なモニターでした。
しかし、それから間もなくインターネットなんて事も見聞きするようになり、少しはグレードアップも必須と考えるようになりました。

当時、多くの PC-98は Ethernetには未対応だった為、まずこれから掛かりました。
このモデルでは、PCIバスが三つ、NEC独自仕様の Cバスが三つ使える様になっていました。
それで、Cバス用の Ethernetカードを買ってきて組み込むことにしました。しかし、これを認識させる為には、MS-DOSのコマンドを用いることが必須になっていて、一時はお手上げ状態でした。
それでも、IRQなんて分からないながら、試行錯誤して何とか使える様にしました。これで、ルータ経由でのインターネット環境が出来ました。

しかし、Windows95 へアップグレードした時からメモリー不足に悩まされ、RAMは 4MB x 2 から 16MB x 4 に増設しました。ついでに、セカンドキャッシュも 256kBのメモリーを増設しました。
そのうち、内蔵850MBの HDDでは足りなくなり、外付けの 2GBの HDDと128/230MBに対応した MOドライブを追加することになり、PCIバス用の SCSIカードも同時に購入。こちらはプラグ&プレイ機能によりスンナリと使える様になり、Cバスの時の煩雑さがウソのようでした。

ソフトウェアも、最初の頃は、一太郎と Lotus123で十分でしたが、直ぐに MS-Officeもインストールすることになり、WORDと EXCELも使い始めました。しかし、翌年の春には、パッタリとこの NECの PC-98を使うことが無くなってしまいました。

今になって考えると、とても高い買い物だったNEC製品でしたが、十分に使いこなす事も無く、時折、思い出したようにスイッチを入れたこともありましたが、今日まで殆ど休眠状態でした。
N-BASICから MS-DOS2.1→ MS-DOS3.3→ Windows3.1→ Windows95まで約十年間もお世話になった DOSでしたが、Windows95 が最後になってしまいました。

九十年代初めから付き合いが始まった Macintoshですが、暫くは DOSとのバイリンガル状態でした。しかし、Adobeの Photoshopや Illustratorのようなアプリを扱うには、あまりにも Windows95 は非力でした。
管理の煩雑さや投資コストも鑑みて、この時点でウインドウズはキッパリと諦め、マックに全面的にシフトすることを決断しました。

これ以降、DOS機は次々と処分の対象になりましたが、この NECの PC-9821Xa7C8だけは、処分するに忍びなく今日まで延命していました。
しかし、今日に至り、退役したマックの置き場にも困るようになり、遂にリサイクル処分することにしました。振り返ってみても、華々しい出番も無く、静かに退役していく PC-98ですが、最後に昔の FDを探し N88-BASIC(86)を走らせてみようかと思っています。

Old soldiers never die; they just fade away.

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