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2008年9月5日金曜日

"iPod touch"+"日本製のスマートフォン" のコンビの方が遙かに利便性が

7月11日に発売された時の大騒ぎ?からソロソロ二ヶ月が経とうとしていますが、道ですれ違う人を注意深く見ても "iPhone 3G" を手にしているシーンに一度も遭遇していません。

秋葉原へ行く途中、駅までの道でも、JR山手線の車内でも、アキバの街でも、残念ながら携帯電話を手に歩く人は多いにしても "iPhone 3G" ではありません。


そんな時期、フジサンケイビジネスアイの報道によると、販売状況は実質は敗戦状態で戦後処理も必要な段階に差し掛かっているとありました。

鳴り物入りで注目は集めたものの急失速。一方、各携帯事業者もスマートフォンで新たな需要を喚起しようとして攻勢に出ているようです。

日本では100万台売れるとの予測もあった "iPhone 3G" ですが、もはや当初の勢いはなく、通信業界に詳しいアナリストによると、20万台前後で、年内の35万台も危ない、と推測しているそうです。

"iPhone 3G" は、タッチパネル式3.5型の液晶画面による斬新な操作性やインターネット接続が簡単、格好良いデザイン、iPodの機能を一体化などが魅力的な携帯電話です。

しかし、日本の携帯電話には付いていて当たり前の、お財布ケータイ、ワンセグ放送受信機が無く、また、絵文字も使えない。

更に、"iPhone 3G" に買い替えると携帯メールのアドレスが変わってしまうことなど日本のユーザーに受け入れがたいところも多く、購入層は主としてマックユーザーなどに留まっているのかもしれません。

アップルのやり方はマッキントッシュの例を見れば分かるように、マーケティングが不足している?と言うか、アメリカ本土での仕様を全世界に押しつけ販売をしているような気がします。

その国その国によって、国民性から来るニーズの違いや好み、業界の商習慣、法規制の遵守、もちろん通話通信料金などなど、アメリカで売れたから日本でも売れるはずなど、思い上がりにも近い?・・・
ローカライズにあたり、もっときめ細かなマーケティングが必要だと私は思います。

ただし、マックユーザーが使うには、当たり前ですが、とても親和性があり便利に使えることは間違いありません。

最新の"BCNランキング" によれば "iPhone 3G" の16GBモデルが13位、8GBモデルは48位にランクイン、ランキング1位でシェア4.6%を占めるNTTdocomoの "P906i" や4位で3.4%のシェアを占めるauの "W62SH" などに大きく水を空けられています。

また、ある調査データでは "iPhone 3G" ユーザーの7割が別に携帯電話を契約している2台持ちのユーザーで、やはり "iPhone 3G" を契約するとソフトバンクモバイルユーザーであってもメールアドレスが変わってしまうことなどが、一本化する際のネックとなっているように思われます。

"iPhone 3G" が多くの国々で好評を得たとしても、日本には日本ならではの事情があり、"iPhone 3G" の普及には厳しいものがあるようです。そんなことを勘案すれば、"iPhone 3G" は別として、"iPod touch" と "日本製のスマートフォン" のコンビネーションの方が遙かに利便性が高いような気がしてきました。
時すでに遅しでしょうか?・・・

某マーケティング会社の「iPhoneに関する利用動向調査」を以下に引用しておきます。
なかなか的を射た結果で納得出来る部分も多いようです。

「調査結果サマリー」
1 iPhone「購入したい」が1割未満 「購入しようとは思わない」が約4割
2 iPhone購入したい理由 「タッチスクリーン」が6割以上
3 iPhoneを購入しない理由 「今の携帯電話に満足しているから」約5割
4 iPhoneに興味のあるDoCoMo・auユーザー 約5割がもしも購入するなら「NMP」
5 iPhoneに興味があるユーザー 今後各キャリアからiPhoneが発売されたら「購入する」が7割以上
6 iPhoneを購入意向がないユーザー 今後各キャリアからiPhoneが発売されてもiPhoneの購入意向は1割未満
7 iPhone購入者 「もう1台携帯端末を所持している」が約7割
8 iPhone購入者 「新規で買い増し購入した」が約4割
9 iPhone購入の決め手 「アップル社製品が好き」「音楽プレーヤー機能」が約4割

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