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2007年8月6日月曜日

無線従事者免許証用の写真について適当/不適当の例が示された

総務省の電波利用ホームページに、無線従事者免許証用の写真につい「適当な写真」「不適当な写真」の例がPDF型式で掲載されました。(右の画像をクリックすると拡大します)


それによると、無線従事者免許証用の写真について、「無線従事者の免許、訂正、再交付の申請に使用する写真は、無線従事者規則により下記の大きさとなっていますので、以下の「適当な写真例」、「不適当な写真例」を参考に写真を提出してください」と参考事例をたくさんの写真付きで示しています。

数年前に何回目かのパスポートの申請を行った際、申請書の写真を貼付する欄には、脱帽、上半身、背景は無地程度の注意事項しか無かったような気がしていて、こちらは、かなり具体的にOK/NGが分かるような気がします。

しかし、それであれば各省庁とも、免許証の写真の在り方について統一した基準を出せば良いと思うのですが、これも縦割り行政の拙いところでしょうか?

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それはそれとして、このPDF型式のデータに少々興味があり、隠れている制作時のデータを調べてみました。

制作アプリケーション: Adobe Photoshop CS
PDF変換: Adobe photoshop for Macintosh -- Image Conversion Plug-in
制作日付: 2007.6.27.14:50:38
データサイズ: 2.21MB
データの寸法: 445.56mm x 619.48mm (A2サイズのポスターらしい)

なお、セキュリティーは掛かっていませんでしたが、Adobe Photoshop CSで複数の画像を配置し、文字は最終的にアウトライン化(文字特性は失われ画像とした処理)した後に、PDF化しているため改竄などは出来ないと判断?した為と思われます。

更に、このPDF形式の画像をよく見てみると、四隅にLを二つ重ねたようなモノが見えると思います。
これは、専門用語では"トンボ"と言い、このデータを印刷した時に、このトンボを目印に上下左右を断裁してA2サイズのポスターが仕上がるわけです。

この"トンボ"とともに上辺と下辺の中央及び左辺右辺の中央にTの様に見えるものが"センタートンボ"です。
これは、印刷時の位置決めマーカーで、用紙の上下左右の中点を示しています。
カラー印刷では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの四色により重ね印刷をしてフルカラーを表現します。それ故、四色の"センタートンボ"がキッチリと重なるようにしないと色ズレが発生し、正しい色合いの印刷が出来ないことになり、大変重要なマーカーです。

元々、印刷する目的で制作したデータのようですが、それをPDF化してホームページへ掲載することに何の問題もありません。

しかし、ホームページでの閲覧では、"トンボ"も"センタートンボ"も必要ありません。恐らく、これは、このデータの制作時に、本来は"トンボ"の内側だけを指定してPDF形式にデータ変換をするところで、ミスったのではないかと私は推測しています・・・ハッキリ言ってプロの仕事としては如何かな?

お上は、ポスターを発注していると思いますが、ホームページからダウンロードして、これを市販のA4サイズ対応のインクジェット式カラープリンタで印刷すると、どうなりますかね?

実際にやっていないので、ここからは私の推論ですが、

プリンタの用紙設定によっては、元々がA2サイズのデータですが、たまたまパソコンでは縮小されて見えているので、タイル・プリント対応のプリンタだと上下左右に分割されて部分的に四枚がプリントされ、四枚を繋ぎ合わせるとA2サイズに仕上がるかも知れません。あるいは素直にA4サイズに50%縮小されプリントされるかも知れません。
しかし、どちらにしても、"トンボ"も"センタートンボ"も印刷されるため、本来の仕上がりより数%縮小された仕上がりになるでしょう。

まぁー制作時のミスと、お上もそれを見逃してしまうような不出来なデータだと私は思います。

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