Translate

2011年9月18日日曜日

"恐竜博2011" を観に科学博物館へ

上野の国立科学博物館で開催されている「恐竜博2011」を観てきました。
2000年台に入ってから、恐竜展(恐竜博)の多くは、幕張メッセで開催されるのが常でしたが、最近は規模を縮小?して都内で開催されています。昨年は確か六本木ヒルズの上階での展示でした。

足の便が良いのは好都合ですが、大型恐竜の骨格標本の展示は無理、中型小型に限定されています。
今回は七月から十月初めまでの長丁場の会期ですが、混み合うことも予想され、夏休みの期間を外して九月半ばになってから出掛けました。

恐竜博は、二年前、幕張メッセで開催された「恐竜2009 砂漠の奇跡」へ行って以来です。

その時の主役は、巨大な "マメンキサウルス" と世界最大の肉食恐竜 "スピノサウルス" でしたが、今回の主役は、中型恐竜の "ティラノサウルス"と"トリケラトプス" でした。

国立科学博物館の展示では、会場内の照明は少々控えめで、主役の恐竜達はスポットライトを浴びスクッと立っていました。

周囲に人影が無かったら、少々身構えて足早に通り過ぎる様な雰囲気もあり、恐竜展ならではのスリル?もありました。

プレスリリースからの情報も含めた会場内の様子ですが、幾つかのコーナー毎にそれぞれ趣がありました。

恐竜界の二大スター、ティラノサウルスとトリケラトプスが対決
ティラノサウルスの短い前脚は何の役にも立たない?と考えられていました。しかし最近の研究では、しゃがんだ状態から立ち上がる時に、重心を前に傾け、前脚を地面に付けて立ち上がっていた可能性が出てきたようです。それで、今回の展示では、ティラノサウルスがしゃがんだ姿勢で、待ち伏せる姿を初めて復元しています。
トリケラトプスは、これまで前脚の肘を横に突き出して、腕立て伏せをするような姿が多く見られましたが、最近の研究で肘は横に突き出しておらず、手の甲を外に向けていたらしいことがわかりました。角竜は、二足歩行から、草原の丈の低い植物を食べ易いように、四足歩行になった可能性もありそうですが……
各時代のライバルたちが対峙
三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の各時代に生きた恐竜たちが、対決するかのように向かいあって展示されています。ジュラ紀のアロサウルスとヘスペロサウルス、白亜紀のティラノサウルスとトリケラトプスは最大のライバルだったかもしれません……
恐竜の色がわかった、羽毛恐竜アンキオルニス
これまで恐竜の色はわからないとされていました。 しかし、中国で発見された羽毛恐竜アンキオルニスの羽毛にメラニン色素を含む物質が保存されていたことがわかったと発表されました。その実物化石が日本初公開されています。
新種の肉食恐竜「ラプトレックス」が日本初公開!
新種のティラノサウルス類「ラプトレックス」。体の大きさの割に前脚が短かいのは、恐竜が小型化する段階で始まっていたのか?それとも大型種の子供だからなのか?未だ分かっていないようですが……
「始祖鳥」命名150周年!実物化石を日本初公開!
1861年に最古の鳥類として始祖鳥が命名されて今年で150年になります。始祖鳥は本当に鳥なのか?飛ぶことができたのか? 始祖鳥の最新研究を紹介されています。

今回は国立科学博物館の施設内での展示の為、かなり制約条件も多かった様ですが、展示の主役、中型恐竜の "ティラノサウルス"と"トリケラトプス" が間近に観られた事だけでも十分価値がありました。

新学期も始まり、学生の姿が少ないのは当然ながら、中高年と幼児を連れたママの姿が多く見られたのも今回の特色?かも知れません。

0 件のコメント:

コメントを投稿